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堂安律&食野亮太郎をタフにした
G大阪U-23と、育成リーグへの懸念。 

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下薗昌記

下薗昌記Masaki Shimozono

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photograph byJ.LEAGUE

posted2019/11/25 08:00

堂安律&食野亮太郎をタフにしたG大阪U-23と、育成リーグへの懸念。<Number Web> photograph by J.LEAGUE

G大阪U-23時代に本間勲(左、当時栃木SC)とマッチアップした堂安律。公式戦出場機会を得ることで試合勘を磨いていった。

新設エリートリーグへの懸念とは。

 すでに対戦相手から厳しいマークを受け始めている中村ではあるが、プレーの幅を広げるべく右足のシュートも意識し、9月28日のセレッソ大阪U-23戦ではその成果をゴールに結びつけるなど、着実に成長し続けている。

 またJ3リーグでは7試合で7得点という暴れっぷりを見せている唐山翔自も、堂安と同じく飛び級でのトップ昇格が決定した。

 J3リーグ参戦を生かして、トップチームに人材を送り出すだけでなく、2種登録のユース組も着実に磨き上げてきたガンバ大阪U-23。しかしながら、J3リーグを戦うのは来年がラストシーズンになる。

 ガンバ大阪が懸念するのは、来年からJリーグが新たに立ち上げる「エリートリーグ」の存在だ。

 若手に実戦経験を積ませることを主眼にするリーグだが、上野山取締役は手厳しい。

「あるチームはユースが主体で、あるチームはU-23になってしまうのではという懸念はある。対戦相手を考えるとうちにはあまりメリットがない。僕の個人的な考えでは新しいリーグに入るつもりはないし、ガンバは独自のチームをキャンプで鍛え上げるとか、海外の大会に送ってもいいと思っている。それに僕が考えるカテゴリーはU-21。23歳ではもう遅い」

松波強化部長が指摘する強度の差。

 Jリーグの実行委員会に疑問を投げかけたのは、アカデミーダイレクターも兼任するガンバ大阪の松波正信強化部長だ。

「エリートリーグについてはJリーグに『プレーの強度はどうなのか』と話はした。今のJ3にはJ2昇格を目指すチームや経験ある選手、さらには這い上がっていこうという選手もいてプレーの強度的にも、我々にとって非常にいいリーグ。エリートリーグだといい選手が集まるかもしれないが、同世代のいい選手の集まりでは強度が……」

 足元の技術に長ける選手たちをJ3リーグの強度の中で磨き上げてきたガンバ大阪U-23だけに、松波強化部長の指摘はもっともだ。

【次ページ】 現時点では参加に否定的だが。

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