野球善哉BACK NUMBER
楽天の新監督は日本野球の革命家。
「常識を度外視したシフトを考えた」
text by

氏原英明Hideaki Ujihara
photograph byKyodo News
posted2019/10/31 18:00

セオリーを疑うのにはエネルギーがいる。三木肇監督は、その惰性に抗う力を持った指導者だ。
革新的な男が新しい風を吹き込むか。
近年、メジャーリーグではデータを活用したポジショニングが普及しており、今でこそ、ポジショニングの考え方は多様化されたところはあるが、三木の場合は、それ以前からセオリーに立ち向かい、新しいことを見つけ出そうとしてきたのだ。
データは何かを決定するための重要なファクターとなっているが、決断する側の腹の括り方が同時に必要だということも忘れてはいけない。
革新的な男が楽天の長となって、どんな野球を取り入れていくのかは非常に楽しみと言える。
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「多角的なところからものを見て、いろんな野球ができるチームにしたい」
監督就任会見で、三木はそう語っていた。
新しい風をパ・リーグに吹き込んでくれるかもしれない。
