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9年間でセ・リーグ6球団を撃破。
ホークスの日本一をまとめてみた。

posted2019/10/31 12:10

 
9年間でセ・リーグ6球団を撃破。ホークスの日本一をまとめてみた。<Number Web> photograph by Naoya Sanuki&Hideki Sugiyama

2019年の日本シリーズ、ホークスはジャイアンツを4連勝で一蹴し、3年連続の日本一を決めた。

text by

田村航平(Number編集部)

田村航平(Number編集部)Kohei Tamura

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Naoya Sanuki&Hideki Sugiyama

 日本シリーズでジャイアンツに4連勝し、3年連続で日本一に輝いたホークス。

 また、2011年にドラゴンズを倒して以降、9年間でセ・リーグ6球団すべてに勝利しています。そこで、過去6度のホークスの日本一をまとめてみました。

――

2011年
vs.中日ドラゴンズ
4勝3敗
胴上げ投手:攝津正
最後の打者:和田一浩(空振り三振)

 秋山幸二監督と落合博満監督による対戦は、7試合のうち4試合がスコア「2-1」という投手戦シリーズに。

 2勝1敗で迎えた第4戦の6回には、1点リードの無死満塁でリリーフした森福允彦が小池正晃(空振り三振)、平田良介(浅い左飛)、谷繁元信(遊ゴロ)を抑えて無失点で切り抜けるという離れ業を見せる。この試合で先制打を放ち、シリーズMVPを受賞した小久保裕紀も「森福さまさま」とコメントした。

「あの第4戦の先制打も、初回の2点を投手陣と細川(亨)のリードで守り切れたから意味があったんです」(小久保)

 継投によって接戦を逃げ切り、8年ぶりの日本一をつかんだ。ちなみに、この年の第6戦で敗れて(1-2、勝:吉見一起、S:浅尾拓也、負:和田毅)以来、日本シリーズにおいてホークスはホームの試合にすべて勝っている。

2014年
vs.阪神タイガース
4勝1敗
胴上げ投手:サファテ
最後の打者:西岡剛(守備妨害)

 ジャイアンツとのCSを4連勝で勝ち上がり、勢いに乗るタイガースとの対戦。流れを引き寄せたのは第4戦、同点の延長10回に呉昇桓からサヨナラ3ランを放った中村晃だった。普段、クールな男が打った瞬間に万歳して喜びを露わにした。

 中村はそれまで15打数2安打と当たっていなかったが、この打席は追い込まれながら難しい球をファウルにするうちに「最初はちょっと前に突っ込み気味だったのが、だんだん自分で意識してちょっとずつ後ろに残せるようになってきて、前に飛んでくれた」とタイミングを合わせた。

「状態はあまり良くはないですけど、そんなことを言っている間に終わってしまうので……結果がすべてだと思うので、打てて良かったです」(中村晃)

 不調の選手がここぞの場面で修正を図れることも、ホークスの強さの一因となっている。

【次ページ】 '15年、'17年も最後はサファテ。

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