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ユーベがパス24本を繋いでゴール!?
懐疑論を黙らせたサッリ監督の手腕。 

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神尾光臣

神尾光臣Mitsuomi Kamio

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photograph byUniphoto Press

posted2019/10/26 09:00

ユーベがパス24本を繋いでゴール!?懐疑論を黙らせたサッリ監督の手腕。<Number Web> photograph by Uniphoto Press

ロナウドらアタッカー陣は数多くそろっている。彼らがサッリ監督の戦術でどう輝くかがユベントスの焦点だ。

ナポリ時代の“コピペ”ではなく。

 この間、サッリ監督は柔軟に振る舞っていた。

 単なるナポリの戦術のコピー&ペーストではなく、ユーベの選手に合った形に変えていた。当初はナポリ同様に4-3-3だったシステムも、選手の特性などを見て4-3-1-2に変更した。ナポリ時代にはショートパスをつなぎ倒すサッカーを見せていたが、ユーベでは縦方向の速攻やミドルパスを織り交ぜた攻撃にシフトしている。

 またかつてはスタメンを固めて選手の入れ替えなどは積極的にしないタイプだったが、ユーベでは様々な選手を起用。C・ロナウド のパートナーとなるFWにはイグアインとパウロ・ディバラを試合ごとに入れ替え、ディバラにはトップ下を任せるなど柔軟な采配も見せている。

 ディバラは22日、CL第3節ロコモティフ・モスクワ戦で途中出場から2ゴールを奪い、チームの逆転勝利に貢献している。

ロナウドも「自信が出てきている」。

「チームは良くなっている。自信が出てきているし、これまでとは違うサッカーができている。より正確なポジショニングで攻撃に行くこともできている。新監督が来て、新しい選手が来た。でもその変化は、もっと良くなっていくためのものだったんだ」

 これは、ロコモティフ戦の前日会見でクリスティアーノ・ロナウドが発した言葉だ。そしてユーベは、68%のボールポゼッションを記録した。保持率を単純に強さの指標と捉えるべきではないが、ユーベが今までにないことをしているのは確かだ。

 クラブの伝統とは違うサッカー哲学を取り入れ、力の上乗せをする。最終目標は当然、1995-96シーズン以来到達し得なかったCLの頂点である。

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