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ドラ1候補、星稜・奥川恭伸も服用?
「足がつる」を治す漢方薬があった!
text by
大場真代Mayo Oba
photograph byHideki Sugiyama
posted2019/10/16 08:00
試合後、お互いの健闘を称え合う星稜と智弁和歌山のナイン。背番号1が星稜・奥川。
内服して10分以内に効果が。
運動したときや、そのあとに足の筋肉が意思に反して収縮することを「こむら返り」や「足がつる」という。
これまでその原因は、乳酸が溜まることで筋肉が疲労するからだといわれてきた。しかし、最近の研究では、運動により増えた乳酸はエネルギーとして使われるため、疲労の原因物質ではないことがわかっている。
こむら返り対策としては、運動前後の筋肉マッサージや、筋肉を温めることが一般的となっているが、芍薬甘草湯も有効なのだ。
「医師の間では、こむら返りの治療薬として芍薬甘草湯がよく使われています。一般的に漢方薬というと『すぐ効かないのでは?』『効くまでに時間がかかるのでは』といったイメージを抱く人も多いかと思いますが、芍薬甘草湯は内服してから10分以内に効果があらわれる、即効性が期待できるものです。
奥川くんがすぐに足の違和感がなくなったというのも、芍薬甘草湯を服用したのならうなずける話です」
トライアスロンの現場に袋が多数落ちている。
実際、アマチュアスポーツでは芍薬甘草湯は多く使われている。
特に愛用者が多いのがトライアスロンだ。
トライアスロンの現場には、芍薬甘草湯の袋が多数落ちているというのは、漢方界では有名な話だ。
本来、芍薬甘草湯は医師に処方してもらう必要があるが、OTC(一般用医薬品)として、処方がなくても薬局やドラッグストアなどで購入することができるものもある。
今津医師は注意点を次のように解説する。