バスケットボールPRESSBACK NUMBER
八村塁不在でも日本バスケに見たい、
アメリカ戦・馬場雄大のような姿勢。
posted2019/09/07 11:50
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Yukihito Taguchi
決定的な差を見せつけられる大敗だったからこそ、見えてくるものはあった。
「言い訳はありません。これが僕たちの今の実力です。とにかく、前を向いて、次の試合に向かっていかないといけません」
アメリカ代表の実力を肌感覚として知っている、NBAプレーヤー渡邊雄太の言葉に嘘はない。
45-98
53点差をつけられての完敗だった。アメリカが第4Q(クォーター)でペースを落としていなければ、さらに点差が広がっていても不思議ではなかった。
ちなみに、ここまでの日本とアメリカの戦いぶりを振り返ると、以下のようになる。
アメリカvs.トルコ
延長戦にもつれ込んだ末に1点差でアメリカの勝ち
アメリカvs.チェコ
21点差でアメリカの勝ち
日本vs.トルコ
19点差で日本の負け
日本vs.チェコ
13点差で日本の負け
2試合の結果を振り返れば、最終的にペースを落としたアメリカに53点差をつけられるほど、日本の力が劣っているようには見えないのだが……。
竹内公輔が分析した大敗の要因。
どうして、ここまでの点差がついたのか。
その理由を探る時、チーム最年長の竹内公輔(宇都宮ブレックス)の分析はヒントになる。
「例えば、アメリカとトルコを比べると、チーム力だけを見たらトルコの方が上だったかもしれないですよね。トルコは5人が連動して、アメリカを追いつめていました。僕たちもチームとしてもっとボールを回していくような戦いをしないといけなかったのに、攻撃は単発になってしまったので」