酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
平成甲子園最強校を番付にすると。
東西横綱はあの2校、公立校は……。
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKoh Hiroo
posted2019/08/05 07:00
平成の甲子園、東西横綱は横浜と大阪桐蔭。松坂大輔に筒香嘉智、藤浪晋太郎、森友哉に根尾昂らスターを輩出した。
大阪桐蔭と智弁和歌山が同じ勝ち数。
高校野球番付は、どうしても「西高東低」になる。平成番付も特に三役以上で勝利数の不均衡が起こっているが、東西をまぜこぜでランキングするより、こちらのほうが番付らしくなるので、このままにする。
最多勝はご存知、大阪桐蔭(大阪)と智弁和歌山(和歌山)の63勝。しかし大阪桐蔭が63勝12敗、勝率.840、優勝8回に対して、智弁和歌山は63勝31敗、勝率.670、優勝3回。平成最強校は文句なしに大阪桐蔭だ。
続くのは明徳義塾(高知)。近年、高知ではこの学校が夏の甲子園出場をほぼ独占している。過去を振り返っても「星稜(石川)松井秀喜への5連続敬遠」など何かと話題の多い学校だ。
東は横浜と仙台育英がともに41勝。
東では横浜(神奈川)と仙台育英(宮城)が41勝で並ぶが、勝率の差で横浜。横浜高校は、鈴木尚典、多村仁志、松坂大輔、筒香嘉智、柳裕也と平成年間を通じてコンスタントにトップクラスの選手を輩出してきた。
仙台育英は勝利数が示す通り、毎回いいところまで行くが優勝は未経験だ。2校に続く三役は、帝京(東京)、常総学院(茨城)となる。ちなみに通算成績では東西両横綱の中京大中京(愛知)と龍谷大平安(京都)は、平成に限定すれば平幕に落ちる。