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「1人で僕はできると思っている」
宇野昌磨、自分のスケートを探しに。
 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2019/07/21 09:00

「1人で僕はできると思っている」宇野昌磨、自分のスケートを探しに。<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

15日に公開された全日本フィギュア強化合宿の練習。当面の間、拠点は中京大だが、9月にはスイスで合宿に参加する予定だ。

ランビエールのもとで練習。

 そんな内面に気づいての、山田コーチの言葉だったのかもしれない。

 宇野は、新シーズンについても触れた。9月、スイスのステファン・ランビエールのもとで約2週間練習。海外に行く予定はその1回。

「(拠点は)今のところは中京大学。今後どうなっていくか分からないですが」

 ジャンプに関しては「1カ月に数回、(関西大学コーチの)本田武史先生に来ていただいています」と語った。

 また、昨シーズンに続き、出水慎一トレーナーにも見てもらうことになるという。ただ、あくまでも、常時見てもらうコーチは不在のまま過ごす見通しであると明かす。

「海外に拠点を置くと決まったわけではないですし、なかなかみつかるものでもない。今シーズンはメインコーチを置くつもりはないので、おそらくですけど、シーズン、1人でいくんじゃないかと思います」

全日本では誰が「キスアンドクライ」に?

 採点時に待機する「キスアンドクライ」では通常、コーチが横にいるが、日本スケート連盟のスタッフになる可能性が高いと言う。

「海外の試合はそれが可能になると思うけれど、(問題は)全日本選手権ですよね」

 新たな場所をみつけるにあたって、重視していることもある。

「僕がいちばんほしい環境というのは、同じようなレベルの選手、やっぱり4回転ジャンプを複数跳んでいる選手の近くで練習したいという思いはあります」

 いずれにせよ、現在の見通しでは、新シーズン、コーチ不在で進んでいくことになる。どの競技であれ、それは異例のことだし、原則、プラス材料にはならない。常に外からの目線でチェックしてもらう存在は必要だ。

「不安はないです。1人で僕はできると思っているので」

 宇野自身そう語るが、ずっと1人でやれるという意味ではなく、コーチの重要性を認識しているというニュアンスは、そこかしこの言葉にうかがえた。

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