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バティスタは“助っ人外国人”と違う!?
広島がじっくり育んだ和風ドミニカン。 

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前原淳

前原淳Jun Maehara

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photograph byKyodo News

posted2019/05/27 12:10

バティスタは“助っ人外国人”と違う!?広島がじっくり育んだ和風ドミニカン。<Number Web> photograph by Kyodo News

好調の広島を象徴する3番バティスタ。4番の活躍を引き出しているのも、彼の存在かもしれない。

成長の要因は貪欲さと吸収力。

「あいつは言われたことはとにかくやるし、ほかの日本人選手と同じように練習できる。だからこちらも根気強く(指導しよう)と思える」

 バティスタの貪欲さやスポンジのような吸収力と朝山コーチの熱意による師弟関係が、バティスタの成長曲線を大きく変えた。

 翌'17年に支配下選手となると、一軍で61試合(143打席)に起用され、11本塁打26打点。チームにとって鬼門とされた交流戦で大爆発し、連覇への起爆剤となった。'18年には出場試合を99試合に増やし、打率はやや落としたものの、25本塁打、55打点。大砲として着実な成長を見せる。

 ドミニカでのアカデミー時代から日本式を注入されてきた。

 タオルを使ったシャドーピッチングはほかのメジャー球団のアカデミーでは見られない練習法。12球団一練習量が多いとされる広島のアカデミーだから当然、練習量も群を抜く。平日は寮生活。日替わりで寝泊まりするコーチ陣から技術面だけでなく、野球の知識や日本の文化を教わる。現在通訳としてチームに同行するフアン・フェリシアーノは投手コーチとして、ときに日本語で指導することもあった。

今でもコーチとテレビ電話。

 打線の中軸に固定された今季も、マツダスタジアムでの試合前の早出特打にも、遠征先の昼食前の素振りにも、姿を見せる。一昨年までは帰国を遅らせて秋季キャンプにも参加していた。

 貪欲さと勤勉さが成長の促進力となっている。ここまで全48試合に出場でキャリアハイのペースで豪打を披露する今季も、一軍打撃コーチの指導を仰ぎながら、朝山コーチとも定期的にテレビ電話で連絡を取り合っている。2人の間に、基本に立ち返る7つのキーワードがある。

【次ページ】 「アタマイイカラ、オボエル」

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