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斎藤佑樹も経験した「オープナー」。
評価は難しいが、経費削減の効果も。 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2019/04/11 10:30

斎藤佑樹も経験した「オープナー」。評価は難しいが、経費削減の効果も。<Number Web> photograph by Kyodo News

今季2戦目で「オープナー」の役割を与えられた斎藤佑樹。結果は2回途中3失点だった。

オープナーは経費削減にもなる?

 オープナーは、先発投手の負担を減らす意味合いがある。また、コストダウンも目的だ。救援投手を5人使っても、大型契約の先発投手の年俸の半分以下、というケースもあるのだ。

 昨年は、アスレチックスだけでなく、他球団もオープナーを試したが、今後、高額年俸の大投手を複数抱えることができない中小チームで普及する可能性が大いにあるだろう。

 オープナーが定着するとすれば、これを評価する指標も必要になる。先発してリードを保ったまま5回未満で降板した投手に「オープナー・ポイント=OP」を与えるイメージか。そうなれば菊池雄星の初登板は「1OP」と加算できるが……。

 MLBは2020年から、「マウンドに上がった投手は最低でも3人の打者と対戦しなければならない」というルールを導入する。日本でいうワンポイント、アメリカでいうシチュエーショナルという投手起用はなくなる。

 オープナーという起用法が普及したタイミングで上記の「打者3人以上対戦」というルールが施行されると、ヤーブローのような「バルクガイ」がより重要になってくるだろう。

 投手起用の常識がどこまで崩れるか、注目したい。

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