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<2つの攻撃トリオ徹底比較>
新旧「KOH」取扱説明書。 

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北條聡

北條聡Satoshi Hojo

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photograph byphotographs by Naoya Sanuki/Takuya Sugiyama/Asami Enomoto

posted2017/06/05 06:00

<2つの攻撃トリオ徹底比較>新旧「KOH」取扱説明書。<Number Web> photograph by photographs by Naoya Sanuki/Takuya Sugiyama/Asami Enomoto

(左から)「K」久保裕也,「O」大迫勇也,「H」原口元気。

日本代表の攻撃の主軸、香川真司、岡崎慎司、本田圭佑と、ハリルジャパンの新機軸と期待される久保裕也、大迫勇也、原口元気の「KOH」。2つの“トリオ”の起用法は十分見極める必要がある。

 これも、シンプル・イズ・ベストということだろうか。

 最近では3人のアタッキングユニットを言い表すのに、たった3文字のアルファベットで済むらしい。

『BBC』『MSN』

 前者がレアル・マドリー(スペイン)のベイル、ベンゼマ、C・ロナウドならば、後者がバルセロナ(スペイン)のメッシ、スアレス、ネイマール。現代のアタック陣で双璧を成す、破壊的なユニットだ。

 そこで唐突ながら、攻撃トリオの記号化を、ここ数年の日本代表に置き換えてみたら、どうなるか。たぶん、多くの人がピンと来そうな3文字がある。

『KOH』

 香川真司、岡崎慎司、そして、本田圭佑の3人だ。2010年の南アフリカ・ワールドカップ以降、日本代表に君臨してきたキング(K)オブ(O)ヒーロー(H)といったところか。


 ところで、このKOH、一般には水酸化カリウムを意味する化学式らしい。腐食性の強い劇物だ。取り扱いには十分に注意せよ、というわけである。

 実のところ、日本代表のKOHもまた、「使用上の注意」が必要なギア(歯車)だったかもしれない。とりわけ、香川と本田をめぐる起用法だ。

 タイプこそ違うが、どちらもFWとMFの中間点に陣取り、そこからフィニッシュ絡みの決定的なプレーを演じる、典型的な10番。いわゆるトップ下の適材だ。

 歴代の監督たちは、2人の扱いをめぐって2択ではなく、共存の道を探ってきた。そして、思案の末にヴァイッド・ハリルホジッチを含む3人の代表監督は、三者三様の結論を出している。

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