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巨人対阪神はなぜ“伝統の一戦”と呼ばれるのか。
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph byMakoto Kemmisaki
posted2016/05/10 06:00
写真は1985年の巨人・王貞治監督(左)と阪神・吉田義男監督。この年、阪神は2位広島に7ゲーム差、3位巨人に12ゲーム差をつけ、リーグ優勝。そして日本一に輝いた。
そもそもこの両チームの対戦がなぜ、「伝統の一戦」と呼ばれるようになったのか――。そこには歴史の長さだけではない、激戦の記憶がある。今季も混戦模様のセ・リーグ。10日、11日と甲子園球場で行われる阪神vs.巨人の2連戦を前に、Number899号「巨人×阪神 セ界を変えろ!」掲載の記事を特別に公開します。
巨人─阪神戦は「伝統の一戦」と呼ばれているが、これには二つの意味合いがある。一つは、この2球団の歴史が古いこと。そしてもう一つは、現在のプロ野球が創設された1936年以来、この2球団はたびたび、歴史に残るペナント争いを展開してきたこと。この二つが、「伝統の一戦」と呼ばれる、その裏づけとなっている。