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長谷部誠に聞くブンデス中断期間。
貴重な休み、原口元気は代表戦へ。
posted2018/12/29 15:00
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph by
Getty Images
ドイツはとても寒くなってきました。僕の住むフランクフルトは連日分厚い雲が垂れ込めていて、しんしんと小雨もしくは小雪が降る毎日が続いています。ただドイツの天候は変わりやすく、雨が降っていたかと思えば雲の切れ間から眩い太陽の光が射し込むこともあります。
最近流行りの歌で「よく晴れた空に雪が降るような……」というフレーズがありますが、そんな天候は日常茶飯事。こちらの方は冬の天候不順も前向きに捉えていて、室内での遊びや夜の晩餐などで常に心をリフレッシュしているように感じます。
さて、ドイツ・ブンデスリーガも前半戦を終え、現在はウィンターブレイクに入っています。サッカーの母国であるイングランド・プレミアリーグはお正月にも試合が組まれるハード日程が特徴ですが、ドイツ・ブンデスリーガは年末年始に中断期間を設けているのです。選手にとって、このウィンターブレイクはどんな影響を及ぼすのか。
アイントラハト・フランクフルトの長谷部誠選手に聞いてみました。
ブレイクがあったほうが良い!
「そりゃあ、ウィンターブレイクがあったほうが良いですよ! 一時の休息を得られてリフレッシュできるし、短い期間ですけども日本にも帰れるでしょ。イングランドのプレミアリーグには、そのブレイクがないから厳しいなとも思いますよ。ブレイク明けのキャンプはキツくないかって? いやいや、全然大丈夫。選手としては、絶対に少しでもブレイクできる時間がほしいですもん」
やはり、休みはあったほうが良いんですね。ちなみに、プレミアリーグの過密日程はヨーロッパのサッカーシーンでも有名で、ドイツでは「イングレッシュ・ボッフェ(英国週間)」なんて言葉で表されています。
イングランドにはリーグ戦、FAカップに加えてリーグカップもあり、それに加えて上位チームはCLやELなどへの出場もありますから、本当に厳しい日程を強いられるんです。
ちなみにドイツの通常のクラブはブンデスリーガ、そしてDFBポカールというカップ戦、その他に上位クラブはCL、ELへの出場がありますが、ポカールで1回戦負けでもすれば、下位チームは年間のなかでブンデスリーガだけを戦うという、かなり緩い日程になる可能性もあります。