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5年前にU18だった彼らが東京五輪へ。
侍ジャパンの松井、森、上林世代。

posted2018/11/28 11:30

 
5年前にU18だった彼らが東京五輪へ。侍ジャパンの松井、森、上林世代。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

侍ジャパンでも強烈な存在感を発揮する森友哉。5年前の記憶は今も彼に宿っている。

text by

氏原英明

氏原英明Hideaki Ujihara

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photograph by

Nanae Suzuki

 2020年の「東京オリンピック・パラリンピック」まであと2年を切った。本番が近づくにつれて、出場が期待される選手たちへの注目度は日に日に高まっている印象だ。

 そんな選手たちのことを「東京五輪世代」といったりもするのだが、これはサッカー界を中心に語られることが多い。年齢制限のあるサッカー五輪代表は、本番にオーバーエイジ枠が設けられるものの、23歳以下で構成され、世代別として認識されている。

 過去のオリンピックに出場した世代も、本田・長友らの「北京五輪世代」、稲本・高原らの「シドニー五輪世代」と呼ばれるなど、サッカー界では当たり前になっている。

 その他の競技では、円熟期に差しかかる年齢で東京五輪を迎える選手たちもそう言われることがある。体操の白井健三はまさに金メダルが期待される選手だし、桐生祥秀らの陸上短距離勢、池江梨花子ら競泳陣も「東京五輪世代」と言っていいだろう。

 一方、3大会ぶりに正式競技として復帰する野球には「東京五輪世代」というのは存在しない。フル代表で挑む侍ジャパンは、現状の実力者たちが年齢に関係なく集うチームであるから、世代で分けられることはない。

東京五輪が決まった時に。

 そんな中でも、楽しみな世代は存在する。

 それは東京五輪の開催が決まった2013年当時、U18日本代表として日の丸のユニフォームを身にまとって世界と戦っていた選手たちだ。

 2013年の秋、U18W杯に出場していた選手たちは、東京五輪開催の決定を異国の地・台湾で知った。これには「またとない経験だ」と、時の指揮官、西谷浩一(現大阪桐蔭)は、当時の代表メンバーたちに熱い想いを伝えている。

「2020年の五輪の開催地が東京に決まった。異国の地にきているときに、東京五輪が開催されるのを知った。これは思い出深いぞ。東京五輪で、お前たちは24、5歳。野球選手としては一番いい時を迎えている。これは何かの縁やから、お前ら、その時に選ばれるような選手になれよ。お前たちが引っ張っていく存在にならな、アカンぞ」

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