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日本ハム栗山監督、選手も待望の
新球場構想と関係者の切なる思い。 

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高山通史

高山通史Michifumi Takayama

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photograph byHokkaido Nippon-Ham Fighters

posted2018/11/09 16:30

日本ハム栗山監督、選手も待望の新球場構想と関係者の切なる思い。<Number Web> photograph by Hokkaido Nippon-Ham Fighters

日本初の開閉屋根式天然芝球場となる新球場のPR動画は1日で再生回数17万回を超えるなど注目を集めている。

栗山監督もはしゃいでいた。

 記者会見後、沖縄で久しぶりに再会した栗山監督は心の底からはしゃいでいた。現場トップとして、担当者らとイメージ図等を見ながら意見交換もしていた。だからこそ、本プロジェクトに携わるメンバーと心を重ねていた。

「新球場に関わっていた人たちは、みんな、うれしそうだった? 本当に今回は大変だったと思う。夢だよね。形になって、良かったよね。住んでしまおうかなって思うくらいすごい球場だよね。

 ここからは現場としても、ファイターズの一員としても責任がある。本当の意味で成功するように何ができるか。考えて、意識をしてやっていく。それが、自分にできることだから」

失礼を承知で主張したいこと。

 日ごろからメディアの方々と接する広報の立場としては失礼を承知の上で、主張をする。好意的な意見が大多数であることは断っておくが、一方で残念に思う視点や論点の報道もなされている。収益性やコスト面、またインフラ整備……厳しい冬の北海道での天然芝の養生や、開閉式屋根の問題は球場が成立するのか否かなど多岐に渡る。

 それぞれ個々、各社の意見や考え、着眼点は自由ではある。それが前提だが、身内としての見解ではなくても、水を差すような論調は果たして必要だろうか。日本の野球を、球場の概念を打破して新たな価値観を創出しようと、ファイターズとして、また日本ハムグループ一丸で覚悟を決めてのチャレンジである。

 肯定だけではなく、否定の意見も甘受するが、記されている想定、また事実関係等も含めて明らかに違和感のある報道も目にする。同種の前例がないため、それは当然かもしれないが、腑には落ちない。

【次ページ】 球団の「利」だけではなく。

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