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日本でバレー国際大会ができない?
中国など海外での人気と放映権料。 

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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posted2018/11/04 11:00

日本でバレー国際大会ができない?中国など海外での人気と放映権料。<Number Web> photograph by AFLO

今年のバレーボール世界選手権は男子がポーランド、女子はセルビアが優勝した。

視聴率自体は好調だった。

 直接的な収益だけを見れば赤字だが、波及効果まで含めると、そうは言い切れないという声もある。

 今大会の日本戦の視聴率は、3次ラウンド進出をかけたブラジル戦で18.2%という数字を記録するなど好調だった。大会が盛り上がり、視聴率がよければ、局のステータスや広告価値が上がり、今後の局全体のスポンサー収入が増えることにつながる。

 実際、オリンピックやサッカーのワールドカップも、テレビ局にとっては、単体で計算すれば赤字だが、波及効果を含めると最終的にはプラスになると期待される。スポーツのソフトはそうした捉え方をされているという。

 来年、バレーボールのワールドカップを共催するフジテレビの関係者はこう話す。

「スポーツのソフトが多種多様化している中で、オリンピックではない大会で、今回バレーが18%以上取ったということには、僕らもすごく勇気づけられました。打ち出しかたによってはこんな数字が出るんだと。危機感は持っていますが、悲観はしていません」

日本以外の国も積極的に招致。

 ただ、バレーの国際大会の放映権料が高騰していることや、スポンサー収入で苦戦していることも事実。その要因はどこにあるのだろうか。

 放映権料の高騰の原因の1つには、チャレンジシステムなどの新システムや機器の導入による経費の増加が挙げられる。そして何より、海外でのバレーボール人気の高まりと経済状況の変化による影響が大きい。

 かつては、バレーの国際大会の開催に積極的に手を挙げるのは日本ぐらいだった。しかし今は違う。

 男子は、9月に行われた世界選手権をイタリアとブルガリアで共催したり、前回大会はポーランドで行われたように、ヨーロッパでの熱が高い。女子の場合は、ヨーロッパに加え、近年は女子バレー人気が非常に高く経済状況もいい中国やタイが積極的に招致に乗り出している。

【次ページ】 2022年以降は競争入札に。

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