【NSBC補講IV】皆川賢太郎のスキー革命論BACK NUMBER
冬季アスリートに突き抜けた個性を。
皆川賢太郎が与える“刺激”とは。
text by
皆川賢太郎Kentaro Minagawa
photograph byGetty Images
posted2018/10/31 10:30
10月27日にアルペンスキーW杯が開幕した。女子ジャイアントスラロームでは安藤麻が日本人最上位に。
新たなプラットフォームを。
私が今後、SAJで広めていきたいと考えているのが、強化スタッフや選手向けIoTデバイスで、スポーツマネジメントプラットフォーム(SMP)というアプリケーションです。
現在、SAJの強化スタッフ、選手全員に加入を義務付けていますが、このアプリではどのチームが今何を行っているか、これは必ず読んでおいてほしいという連絡事項や、それを誰が読んだか読んでないかも一目瞭然となります。
これまでは他のチームに関する情報を知ることは容易ではありませんでした。しかし、このように一斉に認識できるツールを持つことは非常に大切。他のチームの情報を目にすることで、自分たちが何をしなければいけないのかというリマインドが細かくできるからです。
もちろん、システムを導入しただけで満足していては意味がありません。私も含め、SAJ全体として、このシステムをどのように活用すべきかを、今後、さらに検討していかなければなりません。
2022年北京五輪に向け、あらたなシーズンがスタートとなる今季、私が期待しているのは、結果以上に、全員が強化指定基準をクリアしてくれるということです。それは、今季、(強化メンバーに)選んだ選手たちが、(北京五輪までの)4年間、途切れずに投資を受けて、強化できるかということが最も重要なことだと考えているからです。
また、現在、研究開発していることも多々あるので、そういうことが種目ごとに実を結んでくれることを心から期待しています。
(構成・石井宏美/Number編集部)