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相次ぐ協会問題と'00年の千葉すず。
勇気ある行動が競技に透明性を。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2018/09/08 11:00

相次ぐ協会問題と'00年の千葉すず。勇気ある行動が競技に透明性を。<Number Web> photograph by AFLO

2000年、選考を不服としてスポーツ仲裁裁判所に提訴に至ったが、代表に入ることはできず、そのまま引退した。

選手が公に語ることで得るもの。

 逆に言えば、真摯に考えた上で感じた疑問を「違うのではないですか」と訴えられる場となることで、組織は健全化する。むろん、「下から上」への主張も含めての話だ。

 兆しはある。日本大学アメリカンフットボール部や体操での問題など、選手が公に語ることで問題が潜んでいることが浮き彫りとなった。少しだけ、選手が声を上げられるようになりつつある証でもある。

 それを許容し、受け止められるようになったとき、おそらくは閉じられていた世界から開かれた世界へと変わっていけるはずだ。そうなれば外からの介入も必要なく、自浄作用のある組織へと進める。

 そういう意味では、好機と捉えることができる。2020年の東京五輪へ向けて、重要な局面でもある。

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