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アメリカはスポーツ殿堂の宝庫。
テニス殿堂に錦織、国枝は入れる?

posted2018/06/27 17:00

 
アメリカはスポーツ殿堂の宝庫。テニス殿堂に錦織、国枝は入れる?<Number Web> photograph by Getty Images

昨年殿堂入りしたキム・クライシュテルスとアンディ・ロディック。日本人選手初の殿堂入りは誰が成し遂げるか。

text by

吉谷剛

吉谷剛Tsuyoshi Yoshitani

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photograph by

Getty Images

 アメリカはスポーツ殿堂の宝庫だ。

 19世紀発祥のスポーツは、ある競技は欧州から輸入し、ある競技は国内で誕生し、アメリカは近代化とともに発展させてきた。

 その「歴史」を共有する空間であり、「伝統」を醸成する仕組みとして、アメリカ人はスポーツの「殿堂」(Hall of fame)を設立してきた。米国発祥の野球やバスケットボールだけではなく、時にはテニスやゴルフといった輸入されたスポーツにでも、まるでそこが発祥の地のように国内に殿堂を構えている。ざっと調べただけで以下のものがある。

アメリカ野球殿堂(ニューヨーク州クーパーズタウン)
世界ゴルフの殿堂(フロリダ州セントオーガスティン)
バスケットボールの殿堂(マサチューセッツ州スプリングフィールド)
プロフットボールの殿堂(オハイオ州カントン)
国際ボクシング殿堂(ニューヨーク州カナストータ)
※ロサンゼルスには世界ボクシング殿堂もある。
バレーボールの殿堂(マサチューセッツ州ホリヨーク)
国際水泳殿堂(フロリダ州フォートローダーデール)

「テニスの王子様」も並べられている。

 国際テニスの殿堂はニューヨークから車で3時間ほど北東へ行った、ロードアイランド州のニューポートにある。

 19世紀末から20世紀にかけて市民の社交場として賑わったニューポート・カジノクラブは1881年に第1回全米選手権(現在の全米オープン)が行われた会場で、この敷地に1954年に設立された。当時の建物や緑の芝のコートが今も残されたまま、殿堂の施設となっている。

 博物館には19世紀末に使用されていた木製のラケットやニットのウェア、全米選手権の優勝トロフィーなどテニスの歴史がうかがえる資料やアイテム、殿堂入りした選手たちの実績を紹介したパネルがあり、名選手たちの使用ラケットなども展示されている。

 テニスを題材にしたゲームやマンガ、雑誌の陳列もあり、日本の関係では「テニスの王子様」の英語版が並べられていた。

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