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錦織圭、シーズン折返し地点で16位。
ファイナルズへ逆転進出の可能性は?

posted2018/06/20 11:00

 
錦織圭、シーズン折返し地点で16位。ファイナルズへ逆転進出の可能性は?<Number Web> photograph by Getty Images

全仏では準優勝のティームに敗れたものの、復調ぶりを見せた錦織圭。トップ10入りも決して遠い話ではない。

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今田望未

今田望未Nozomi Imada

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 長かった春の赤土の季節が終わり、美しい緑が映える芝の季節が始まると、テニスシーズンは折り返しを迎える。

 2016年のトップ5(アンディ・マリー、ノバク・ジョコビッチ、ミロシュ・ラオニッチ、スタン・ワウリンカ、錦織圭)全員が、2017年に長期離脱を決断するという衝撃的な昨シーズンから半年。ついに今週マリー(イギリス)が1年ぶりに復帰し、5人全員が表舞台に戻ってきた。

 その復帰組の中でも、素早い復帰を決めたのが錦織圭だ。

 一時39位まで落ちてしまったランキングも現在27位。もう間もなく昨シーズン欠場していた時期に入るため、これからはランキングが右肩上がりになるのは間違いない。

 スピード復帰を裏付ける数字がもう1つある。今シーズンの成績のみで決まるレースランキングで、錦織は全仏オープン終了時点で16位につけている。

 全豪オープンを欠場し、シーズン開幕から出遅れた錦織がこの位置につけていることは、好材料に他ならない。まだまだ伸びしろは十分だ。

年末までにトップ10、トップ8復帰も可能。

 そこで気になってくるのが、レースランキングの「その先」だ。

 11月のパリマスターズが終了した時点で、このレースランキングは通常使われるランキングと一致する。基本的にはその時に8位以内に入っていればNitto ATPファイナルズ(以下最終戦)への参加が決まる。

 全仏オープン終了時で錦織は8位とわずか295ポイント差につけている。これはATP500の準優勝ポイント(300)とほぼ同じであるから、今週の結果次第で最終戦圏内に入る可能性があるほどの小さな差だ。

 つまり、年末までにトップ10、トップ8への復帰も十分に可能な位置につけている。

【次ページ】 年に1、2人は逆転トップ10入りしている。

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