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10年間の球団ランキングとドラフト。
成功選手が少ないのは中日と……。 

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byNanae Suzuki

posted2018/01/02 11:30

10年間の球団ランキングとドラフト。成功選手が少ないのは中日と……。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

ここ10年のプロ野球を牛耳るソフトバンクで、2017年最大の発見となった甲斐拓也。

チームの強さと連動しているのはタイトル獲得数?

 過去10年の成績との関連度は、成功選手の数よりタイトル獲得選手の数の方が強そうだ。

 パは西武、日本ハム、ソフトバンクが多いのがすぐわかる。オリックスは成功選手が12球最多の16人だが、タイトル獲得は1人だった。西勇輝の無冠が意外だが、金子千尋もT-岡田も10年以上前の指名選手である。楽天も松井裕樹がいまだに無冠で、タイトル経験者は則本昂大1人である。

 セでもDeNAの成功選手が16人と多いのはオリックス同様、元々チームの土壌が痩せ細っていたことが要因の1つに挙げられるが、タイトルを獲得した選手が広島についで多い。

 '11年以降、広島は菊池涼介、鈴木誠也、大瀬良大地、田中広輔、薮田和樹、DeNAは筒香嘉智、桑原将志、宮崎敏郎、山崎康晃とタイトルを獲得している。中日、ヤクルトが上位に飛び出すには「即戦力」ではなく「将来の中心選手」という評価基準でドラフトに臨むことが必要になるだろう。

 10年間のセ王者・巨人は成功選手11人、タイトル獲得4人とまあまあの成果を挙げているが、タイトル獲得の長野久義、澤村拓一の成績が近年“右肩下がり”なのが不安要素だ。たとえば日本ハム、広島にくらべると若手の抜擢が遅く、'14年1位岡本和真、'15年1位桜井俊貴、2位重信慎之介、'16年1位吉川尚輝はいまだに一軍で目立った成績を挙げていない。

 ドラフト戦略より、入団後の起用法のほうが巨人は問題がありそうだ。

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