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10年間の球団ランキングとドラフト。
成功選手が少ないのは中日と……。

posted2018/01/02 11:30

 
10年間の球団ランキングとドラフト。成功選手が少ないのは中日と……。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

ここ10年のプロ野球を牛耳るソフトバンクで、2017年最大の発見となった甲斐拓也。

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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Nanae Suzuki

 プロ野球選手会と野球ファンが、近鉄球団を解消して1リーグ制をめざそうとする流れに抗い、マスコミがそれに乗る形で2リーグ制を維持する勢いが形成された。

 2004年、プロ野球界に吹き荒れた“再編騒動”のことだ。このときの風は誰も予測できないほどの勢いでプロ野球界に存在していた矛盾を取り除いていったのだが、そのうちの1つがドラフト制度だった。

 大学生と社会人に与えられていた希望球団を選べる「希望入団枠」が2006年限りで廃止され、高校生と大学生&社会人を分離して指名していた「分離ドラフト」も2007年限りで統一された。それから10年でプロ野球界がどう変わったのかというと、セ・パの勢力図が一変した。

セ・リーグの優位は1988年に消えた。

 日本シリーズのセ・パ対決は、第1回の50年から57年までの8年間がセ・リーグから見て5勝3敗、それ以降を10年ずつで区切ると、'58~'67年が6勝4敗、'68~'77年が6勝4敗、'78~'87年が6勝4敗と、いずれもセ・リーグがパ・リーグを上回っていた。

 そのセ優位現象が、'88年以降変わった。'88~'97年が5勝5敗、'98~'07年が5勝5敗と拮抗し、'08~'17年はパが8勝2敗と圧倒した(過去68年間の対戦成績はセの35勝33敗)。

 球界再編騒動後の'05年にスタートしたセ・パ交流戦でもパ・リーグの優位ははっきりしている。過去13年間の対戦成績はパの12勝1敗。このパ・リーグ優位の流れを作った大きな要因がドラフトである。

 まず、セ・パ両リーグ各球団の'08年以降の成績を独自に順位付けしたものを振り返りながら過去10年間を見ていこう。

[パ・リーグ]
1位 ソフトバンク……優勝5回、日本一4回、Aクラス8回
2位 日本ハム……優勝3回、日本一1回、Aクラス7回
3位 西武……優勝1回、日本一1回、Aクラス6回
4位 ロッテ……優勝0回、日本一1回、Aクラス4回
5位 楽天……優勝1回、日本一1回、Aクラス3回
6位 オリックス……優勝0回、Aクラス2回

[セ・リーグ]
1位 巨人……優勝5回、日本一2回、Aクラス9回
2位 中日……優勝2回、Aクラス5回
3位 広島……優勝2回、Aクラス4回
4位 阪神……優勝0回(日本シリーズ出場1回)、Aクラス6回
5位 ヤクルト……優勝1回、Aクラス4回
6位 DeNA……優勝0回(日本シリーズ出場1回)、Aクラス2回

【次ページ】 5年連続Bクラスの中日が、過去10年で見ると2位。

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