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新潟出身の本間勲、大野和成が去り。
それでも“アルビらしく”J1復帰を。 

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大中祐二

大中祐二Yuji Onaka

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posted2018/01/04 08:00

新潟出身の本間勲、大野和成が去り。それでも“アルビらしく”J1復帰を。<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

リーグ戦ラスト6試合5勝1分け。この好成績を同期間にマークしたのは優勝した川崎だけだった。

チームの尊厳を守った小川佳純の完全移籍は福音だ。

 3段落目、「新潟という故郷、アルビレックス新潟というクラブには」から始まる一文には飛躍がある。アルビファーストから自身ファーストへと変わったその理由が、明らかにされていない。

 語らなかったのか、語れなかったのかでは、大きな違いがある。が、そのあたりの事情の詮索は本稿のテーマではない。移籍には当事者の数だけ真実がある、ということもある。

 注目したいのは、現在起こっているチームの変化が、今後、変革につながっていくかどうかだ。答えが出るまでには時間を要するが、もし変革ではなく、変節なのだとすれば、下手をすればJ1昇格が遠のきかねない。

 クラブが2018年、1シーズンでのJ1昇格を目標に掲げるのは当然である。新チームの編成を考えるとき、2017年最後を5勝1分けとして、チームが尊厳を守る大きな原動力となった小川佳純が、期限付きから完全移籍での鳥栖からの加入が決まったことは福音である。

 一方で本間、大野という、新潟の歴史、チームカラーを熟知する選手が去ったことで、底が抜け落ちてしまうような感覚も覚える。変革を目指すこれから、彼らが選手として関わることはない。

労を厭わずボールを奪い返す姿勢に沸くファン。

 ただ、間違いなく険しい道のりになるだろうが、先行きをそれほど悲観してはいない。伝統は受け継がれると同時に、つくられるからだ。

 このオフ、移籍が取りざたされている主力の1人に山崎亮平がいる。磐田から新潟に加入し、2017年が3シーズン目となった山崎は、内に秘めた負けん気の強さ、闘志を、ドリブルという形で表現するアタッカーだ。

 そして、労を厭わずボールを奪い返しに行く。この姿勢は、新潟で身に付けたものだという。

「新潟ではそういうプレーをすると、スタジアムが沸くんです。ジュビロでは攻撃に専念させてもらっていたけれど。だから“あ、ここではこれが必要なんだ”と気づきました」

 これが山崎の言い分だ。新潟が2017年最後に見せた進撃は、まさにファン・サポーターが好む、前からボールを取りに行くスタイルによって実現された。

【次ページ】 かつて磐田黄金時代を築いた鈴木政一監督の下で。

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