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指示を待ち、自分で判断ができない。
バスケW杯予選で露呈した“日本病”。
posted2017/12/08 10:30
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
AFLO
アルゼンチンからやってきたバスケットボール日本代表、フリオ・ラマスHC(ヘッドコーチ)は再三にわたり言い続けてきた。
「真価が問われるのは、アジアカップの後でしょう」
彼は、8月に開催されたアジアカップ直前のタイミングで就任した。
そしてBリーグ開幕中の10月中旬から週3日間の合宿を計4回、そして直前合宿を経てフィリピン、オーストラリアとの2019年中国W杯の1次予選に挑んだ。
予選のレギュレーションを整理すると、4チームでのリーグ戦で3チームが2次予選に進む。そして2次予選を戦う12チームのうち7チームがW杯に出場できる。
日本のグループBに所属するチームと、ランキングは以下の通りだ。
オーストラリア:9位
フィリピン:30位
日本:50位
チャイニーズタイペイ:57位
迎えた11月24日、ホームでのフィリピン戦はは71-77で敗戦。その後アウェーのオーストラリア戦は58-82で連敗スタートとなった。
オーストラリア戦の敗戦は致し方ないが。
オーストラリア戦後、ラマスHCはこう話した。
「32分間ずっと戦い続けてくれましたが、フィジカルの部分で追い込まれて 体力を消耗し、最後は14-0と相手に連続得点されてしまいました。この14-0という数字が、今日の結果の全てを表しています」
Bリーグが開幕し、抜群の実績を持つアルゼンチン人指揮官が就任したからといって、いきなりオーストラリアに勝てるほど甘くはない。オーストラリアは日本戦を前の初戦チャイニーズタイペイ戦で104-66という大勝を飾っていた。ある意味、この結果は受け入れられるものだった。
問題は、ホームでのフィリピン戦を落としてしまったことだ。