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松山英樹に無理やり聞いた“収穫”。
「よかったことにしておきましょう」 

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桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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photograph byYoichi Katsuragawa

posted2017/10/07 08:00

松山英樹に無理やり聞いた“収穫”。「よかったことにしておきましょう」<Number Web> photograph by Yoichi Katsuragawa

世界選抜の仲間と笑顔を見せる松山英樹。新シーズンは、もうすぐそこに迫っているが、休息と試合のバランスは自分で取るしかないのだ。

メジャー4戦の後にやってくるタフなプレーオフ。

 ビッグボーナスがかかるポストシーズンは、ある意味で体力勝負という見方もできる。肉体的なものだけでなく、精神面でのスタミナも含めて。

 そう説いたのは2015年に年間王者に輝いたジョーダン・スピースだった。「いまの段階でのやるべき準備というと、エネルギーをしっかり溜めておくということ」と言ったのは今季最終戦の直前のこと。

「2014年は、僕は力を完全に使い切ってツアー選手権を迎えてしまった。2015年のときはすごく勢いもあって、アドレナリンも出ていたんだ。(プレーオフ最終戦は)シーズンの終わりの6、7週間の目まぐるしいスケジュールの締めくくり。肉体的なエネルギーを維持すること、そのためにどんな練習をするかが大切だ」

 メジャー4試合を全力で戦い抜いたあとに行われるプレーオフシリーズ、年間王者のタイトルは、“最後のもうひと踏ん張り”で、奪い合うべきもの。あと1カ月、あと1週間頑張ろう……! モチベーションもそうキープして戦うべき連戦なのかもしれない。

 ただし、現実はエリート選手のすべてがスピースの言うようにペース配分を考えられるわけではない。

アメリカ人以外は、母国の試合にも出場することが多い。

 米ツアーの外国人タレントは、年の終盤は母国での試合に臨む選手ばかりだ。欧州出身選手をはじめ、プレジデンツカップの世界選抜チームの面々はまさにそれにあたる。

 昨年、松山はツアー選手権を終えてから、年末までに世界ランク対象大会に5試合出場した(そして4勝した)。この5試合という数は、現在の世界ランキング20位以内にいる、米ツアーを主戦場とする選手の中で最も多い。

 一方で米国籍のスピースをはじめ、ダスティン・ジョンソン、ジャスティン・トーマス、リッキー・ファウラーといった選手は2試合にとどまった。年明けまでの充電時間が彼らはより長く取れている。

【次ページ】 「まあ、それを良かったことにしておきましょう」

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