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夢を見ること。つかむこと。~丸山茂樹が息子を育てるときに考えたゴルフとのつき合せ方~ 

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丸山茂樹

丸山茂樹Shigeki Maruyama

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posted2017/09/29 10:00

夢を見ること。つかむこと。~丸山茂樹が息子を育てるときに考えたゴルフとのつき合せ方~<Number Web> photograph by Getty Images

'13年のプレジデンツカップ本戦開幕前、ニック・プライス(左)と談笑する丸山親子。

 アメリカのゴルフツアーも終わりを迎え、プレジデンツカップの時期です。じつは今年からジュニアの部も開催されることになり、その第1回大会の世界選抜のメンバーに息子の奨王(しょうおう)が選ばれました。ジュニアに出場した選手は松山英樹、ジョーダン・スピース、フィル・ミケルソンらが出場する本大会の開会式にも出席できることになっていて、すごくいい経験になると思っています。

 僕は30歳を過ぎてからアメリカに渡ったので、言葉の壁というのを常に感じていましたし、もっと若い時に行っていれば、世界中に友達ができただろうなという思いもありましたから、自分の子供には広く、世界を見て欲しかったし、2カ国語、3カ国語くらい話せるようになってほしかったんです。だから奨王は生まれも育ちもアメリカで、言葉も何もかもアメリカ人と変わらないです。ただ、日本とアメリカ両方の国籍を持っているので、今回プレジデンツカップの前に「アメリカ選抜と世界選抜。どっちで出たいの?」と聞いたんです。そうしたら「僕は日本人として、世界選抜で出る」とはっきりと言いました。妻が幼い頃から「最低限の日本語は教えておきたい」という方針で、読み書きなどをさせていましたし、正月も必ず日本で過ごしていました。17歳になるまでわずかしか日本には滞在していませんが、様々な国の人がいるアメリカで育ったからこそ、逆にしっかりと日本人のアイデンティティーを持っているのかもしれません。

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