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高校野球地方大会、知られざる逸材!
11球団が集結した好投手の名は……。 

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byHideki Sugiyama

posted2017/07/06 07:00

高校野球地方大会、知られざる逸材!11球団が集結した好投手の名は……。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

日大三高の金成麗生。長打のイメージがある同校でも、飛距離では一番と小倉監督が激賞する逸材だ。

'16年、'18年のドラフト候補と比べると……だが。

 ただ'08年の高校生は表面だけ見れば「不作」だったが、ドラフト前に人気薄だった3位以下の選手や、大学に進んだ選手の顔ぶれを見れば不作ではなかった、ということになる。

 そして今年のドラフト候補の傾向は、'08年とよく似ている。

 '16年は今井達也(投手・作新学院→西武)、藤平尚真(投手・横浜→楽天)、寺島成輝(投手・履正社→ヤクルト)、堀瑞輝(投手・広島新庄→日本ハム)という華のある1位指名選手がいて、3位以下にはファームで結果を残している坂倉将吾(捕手・日大三→広島4位)、鈴木将平(外野手・静岡→西武4位)がいる。

 気は早いが'18年のドラフト候補を見てみると、小園海斗(遊撃手・報徳学園・兵庫)、根尾昂(投&内&外・大阪桐蔭・大阪)、藤原恭大(外野手・大阪桐蔭・大阪)がいて、関東勢にも野村佑希(外野手・花咲徳栄・埼玉)、野村大樹(三塁手・早稲田実・西東京)ら豊作の予感が漂う。つまり、今年はこの両世代に挟まれた谷間の世代となる。

150キロ前後の直球を武器にする投手が軒並み出現。

 ただ今年、都道府県大会を前にして150キロ前後のストレートを武器にする本格派投手たちが軒並み評価を上げている。

 森井絃斗(板野・徳島)は昨年3月に右ヒジを手術していることもあり、注目度は高くなかった。しかし徳島中央シニア時代、広島で活躍した白石静生氏の指導を受けた経験がある森井は高2の春にストレートが147キロを記録し、現在までの最速は150キロに達している。

 また、岡林飛翔(菰野・三重)は昨秋の三重県大会で最速151キロを計測している。倉田山球場のスピードガンは球速が出やすいので「驚きはなかった」というコメントがスポーツ紙に残っているが、6月の練習試合では3試合連続して148キロを計測している。

 牧丈一郎(啓新・福井)は春の北信越大会初戦、関根学園戦で7回を5安打8奪三振で無失点に抑え、ストレートは最速148キロを計測した。5月下旬には2週続けて自己最速タイの152キロを計測しているので全国レベルの本格派と言っていいだろう。

【次ページ】 日大三・金成は打者以上に投手として評価が高い。

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