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高校野球地方大会、知られざる逸材!
11球団が集結した好投手の名は……。
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byHideki Sugiyama
posted2017/07/06 07:00
日大三高の金成麗生。長打のイメージがある同校でも、飛距離では一番と小倉監督が激賞する逸材だ。
柳ヶ浦にいる田中瑛斗には、スカウト11球団が集結。
以上の候補以外では、スカウトから「ストレートは140キロ台前半だがいい投手」と教えられたのが田中瑛斗(柳ヶ浦・大分)だ。6月18日に行われた東海大相模との練習試合には国内外合わせて11球団、24人のスカウトが顔を見せていた。
「最速146キロの直球にチェンジアップ、縦横2種類のスライダー、カーブを交えて、9回を10安打5四死球4失点で完投」
「(最速を)150キロまで上げたい気持ちもあるし、コントロールもまだまだ甘いコースが多い。どっちも上げていかないといけない」
このように評されている田中は、身体が早く開かない投球フォームが見事で、中日の成長株・鈴木翔太を想起させる。
各地を回って全国の本格派をどれだけ目にできるか。筆者も楽しみである。