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箱根の青学大に隙はあったが……。
3連覇目は「駅伝っぽい」勝ち方で。
text by

生島淳Jun Ikushima
photograph byTakuya Sugiyama
posted2017/01/05 18:20

最後は独走状態になった青山学院大学だが、道中はかなり厳しい戦いを強いられた。駅伝特有のドラマが見られる、熱いレースだった。
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青学に付け入る隙は大いにあったが……。
他の大学の視点に立つならば、青学大には付け入る隙が大いにあった。しかし3つの駅伝を通じ、どの学校も青学大に致命傷を負わせることは出来なかった。指揮官たちは万全の準備をしたはずだったが、どうも選手たちが青学大に「遠慮」しているように見えた。
なぜか?
おそらく、3年間で青学大がメディアを通じて培ってきた「青学大は強い」というイメージが、他の大学にダメージを与えているように見える。
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ひょっとしたら、これが「伝統の力」なのかもしれない。
今回の三冠、3連覇で、青山学院大はまた別のステージへと上がった。この強さはしばらく続くだろう。
