今日も世界は走っているBACK NUMBER
北京の青い空は、お値段3800億円!?
ランニング文化はまだまだ発展途上。
text by
金哲彦Tetsuhiko Kin
photograph byTetsuhiko Kin
posted2015/09/14 10:30
公園内のランニング施設の受付。更衣室や荷物預かりなどのサービスがあった。
街中では見かけないランナーが大勢!
そして、中に入ってみて驚いた。
街中ではまったくと言っていいほど見かけなかった市民ランナーが森林公園にたくさんいたのだ。
「あっ、中国にも市民ランナーがいたんだ」という正直な感想である。
公園内に設置された地図をみると、1周3キロ、5キロ、10キロのジョギングコースが設定してある。(う~ん、10キロとはスケールがでかい)
平日の昼間だが、おそらく100人以上の人が走っていただろう。年齢層は30~40代が中心といったところか。若い女性だけ4~5人でジョギングする集団にも出会った。
ウェアやシューズはナイキの最新モデルが人気のようだ。スポーツ用のウォークマンやiPhoneを片手に走る姿は欧米や日本と変わらない。仲良く男女のカップルで走る姿も数組いた。
教えてあげたいことは、山ほどあるね。
繰り返しになるが、北京市内でランナーをみることは皆無である。
ランニング文化がまだ浸透していないこともあるだろうが、道が凸凹して走れない、車の運転が荒くて危険、空気の問題なども背景にはありそうだ。
だからこそ、走りたい北京市民は森林公園に集まってくるのだろう。
人口比からすれば、走っている人は日本よりも少ないと思う。しかし、経済や生活が豊かになるにつれ、ダイエットやストレス発散が目的の市民ランナーが増加することは間違いない。
日本のパクリかどうかはわからないが、森林公園には有料のランニング施設が設置されていた。まあ、マラソン文化は日本のほうがはるかに先輩だからなぁ。
大会運営やランニングの楽しみ方など、教えてあげたいことは山ほどあるね。