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鈴鹿8耐で日本勢の熱気が加速中。
カワサキ、ヤマハに加えホンダも!? 

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遠藤智

遠藤智Satoshi Endo

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photograph bySatoshi Endo

posted2015/08/01 10:40

鈴鹿8耐で日本勢の熱気が加速中。カワサキ、ヤマハに加えホンダも!?<Number Web> photograph by Satoshi Endo

優勝したヤマハの最終ライダーはスミス。エースの中須賀克行にとっては、8回目の8耐挑戦で味わう初めての美酒となった。

予選からヤマハの最新鋭機が速さを見せる展開。

 一方のヤマハは、昨年発表したばかりの最新鋭機のYZF-R1で13年ぶりのワークス体制を構築。

 このマシンの開発ライダーであり、全日本ロードで5回チャンピオンになっている中須賀克行をエースに、エスパルガロ弟とスミスがトリオを組んだ。

 こうして、8耐では久しぶりにホンダvs.ヤマハの対決の構図が生まれることになった。

 木曜日に行なわれたフリー走行では、ヤマハの3人が揃って2分7秒台の好タイムをマークしてライバルを圧倒。

 ふたりの選手がトライした予選上位10チームによる「トップ10トライアル」でも、エスパルガロ弟が2分6秒000、中須賀が2分6秒059とぶっちぎりの速さを見せつけた。

 この時点で、何もなければ優勝間違いなしという状態。

 決勝では、1時間経過時点で高橋巧から2番手でバトンを受けたストーナーがトップに浮上するも、ライダー交代から7周目にマシントラブルが発生して転倒。1時間10分過ぎにはリタイヤとなり、ホンダvs.ヤマハの対決は、あっけなく決着がついてしまった。

ニューマシンの不安要素もあり、喜びも一入。

 それからは、ヤマハ・ファクトリー・レーシングの強さだけが際立つ展開となった。

 途中、イエローフラッグ追い越しのペナルティで30秒のピットストップなどハプニングはあったが、中須賀、エスパルガロ弟、スミスの3人が揃ってハイアベレージで周回を刻み、204周を8時間29秒708で走り切って、19年ぶり5回目の優勝を達成した。

 終わってみればヤマハの圧勝だった。

 ポテンシャルの高いマシンとライダーを揃えたワークス体制となれば、勝って当然。しかし、ニューマシンならではの不安要素を抱えてのデビュー戦8耐だっただけに、ライダー、スタッフは大喜びだった。

 '04年にロッシが加入して以来、ヤマハはMotoGPのタイトル獲得に総力を結集してきた。その結果、他のカテゴリーをばっさり切り捨ててきたのだが、この数年はアジアを中心に底辺のレースに力を入れるなどレース活動を見直している。

 こうした方針の転換が、早くも実を結んだことになる。

【次ページ】 カワサキ、ヤマハに続き、ホンダ、スズキも?

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