スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER

今のジョコビッチは“史上最強”か。
充実のフェデラーの前にまたも……。 

text by

生島淳

生島淳Jun Ikushima

PROFILE

photograph byAFLO

posted2015/07/14 16:30

今のジョコビッチは“史上最強”か。充実のフェデラーの前にまたも……。<Number Web> photograph by AFLO

「史上最高のテニスプレーヤー」と呼ばれるロジャー・フェデラーもすでに33歳。キャリア終盤に現れた最強のライバルからグランドスラムを勝ち取ることはできるのか。

リスクを冒さねばジョコビッチから得点は奪えない。

 しかし、決勝でジョコビッチは10回ブレイクポイントを握り、4回のブレイクに成功している。対するフェデラーは7分の1。ここに勝負のポイントがあった。

 ジョコビッチはフェデラーのサービスゲームに対抗するだけのディフェンス力を持ち、高い集中力でそれをものにしたのだ。

 加えて、アンフォースト・エラーの数もフェデラーの35に対して、ジョコビッチはわずか16本。

 ただこれは正確性の差というよりも、フェデラーでさえも、ジョコビッチ相手にはギリギリのショットを打たなければ勝てないという意識が、結果的にミスにつながったと思われる。

2012年のウィンブルドンでの優勝が最後のグランドスラム。

 第2セットまでの緊張感が第3セットになると失われたのは、明らかにジョコビッチが優勢になったからだ。

 それでもフェデラーは、まだまだ意欲を見せる。敗れた後、

「私はまだまだハングリーだし、モチベーションも高い」

 と話し、

「このような試合を経験すれば、なおさら」

 とまで――。

 ひとつ事実を書いておく。

 フェデラーは2012年のウィンブルドンで優勝して以来、グランドスラムでの優勝がない。

 敗れてなお充実ぶりを見せるフェデラーだが、ジョコビッチという絶頂期を迎えつつある選手を、果たしてグランドスラムで攻略する手段はあるのだろうか?

コメントする・見る

関連コラム

BACK 1 2

この記事にコメントする

利用規約を遵守の上、ご投稿ください。

ロジャー・フェデラー
アンディ・マレー
ノバク・ジョコビッチ
ウィンブルドン

テニスの前後のコラム

ページトップ