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ザックの“インテンシティ”って何?
反町康治と曹貴裁が看破する。
text by
粕川哲男Tetsuo Kasukawa
photograph byTadashi Shirasawa
posted2015/03/23 10:05
ともに今季からJ1に戦いの舞台を移した反町と曹は、果たしてどんな戦いを見せるのだろうか。
インテンシティの明確な定義とは?
曹 「一番大事なのはゴールに向かうこと。だから、行けるときには縦に行くし、ボールを取れると思えば取りに行く。ただし、前に出て行く人数が多ければインテンシティが高いことにはならない。インテンシティというのは、試合中に何回スプリントしたかだと思う。守備から攻撃に切り替えて一気にゴールを目指すとか、取られたらすぐに取り返すとか」
反町 「俺も、曹と同じでインテンシティというのは時速24km以上、50mで7.5秒くらいのスプリントだと思っている。日本人は真面目でスプリント能力に長けている。だから、そこを日本サッカーの特長にすればいいんじゃないかと思っているわけ。ブンデスリーガのトップクラスは1試合で40~50回くらいスプリントしているけど、うちは25回くらいだから、まだまだ少ない」
相手を上回る運動量、素早い攻守の切り替え、ここぞという場面で選手全員が積極的に攻守に関与するなど、松本と湘南はインテンシティの高いサッカーを実践している。反町は「うちはリーグのお荷物になる可能性もあるので……」、曹は「優勝したら日本が変わるかもね。百歩譲って(笑)」と謙遜するが、独自のスタイルでJ1を戦う両チームは、日本サッカーを変える可能性を秘めている。
では、インテンシティを上げるためにはどうすればいいのか?
日本代表の監督に本当にふさわしい人物とは?
2人は日本のサッカー文化が抱える根本的な問題を指摘し、
解決策をそれぞれのクラブで実践しようとしている。
本編「J1に風穴を開けられたらいい」は、「Number」874号でお読みください。
日本代表の監督に本当にふさわしい人物とは?
2人は日本のサッカー文化が抱える根本的な問題を指摘し、
解決策をそれぞれのクラブで実践しようとしている。
本編「J1に風穴を開けられたらいい」は、「Number」874号でお読みください。