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錦織圭、歴代のラケットを徹底検証!
プロ転向から2015年全豪OPまで。 

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河崎三行

河崎三行Sangyo Kawasaki

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photograph byAction Images/AFLO(L),Tennis Classic Break(R)

posted2015/01/20 10:30

錦織圭、歴代のラケットを徹底検証!プロ転向から2015年全豪OPまで。<Number Web> photograph by Action Images/AFLO(L),Tennis Classic Break(R)

ブリスベン国際での25歳の錦織と、ウイルソンと初めて契約した11歳の時の錦織。

錦織モデルは、中級者以上なら誰でも使える!?

 一昔前は、トッププロの使用モデルというとなかなかスイートスポットに当たらず、たとえ当たってもボールが飛ばないものが少なくなかった。しかし歴代の錦織モデルは、欧米選手に比べて体が小さく、筋力もない彼が世界で戦うために開発されてきているので、中級者以上なら十分使いこなせるのだという。

「振り返ってみれば、彼のラケットに対する要望は少年時代から、パワーと柔らかいフィーリングについては不変で、そこにスイートスポットを縦に広げるとか、衝撃吸収性、クリアな打球感、ディフェンス力、スピードと、時々に彼が必要とするものが加わっている。圭君のプレーヤーとしての成長や進化と、毎回のリクエストがちょうど符合するんです。彼のステップアップに、もし我々のラケットが数パーセントでも貢献できていたのなら、こんなにうれしいことはありません」(道場氏)

 年間3本から始まった錦織へのラケット支給は、今では1年につき30本程度にまで増えている。彼はストリングスのテンション指定がとても繊細なので、どうしてもそれだけの本数が必要になるのだ。

「私の経験から言えば、ラケットについて細かく注文できない選手はランキングが上がりません。注文が細かい選手ほど、伸びていく。そしてランキングが上がるにつれ、注文はもっと細かくなっていきます」(道場氏)

 さらに続けて。

「こういうプレーをしたい、という未来の自分のためにラケットを選べる人間は、強くなる。逆に今の自分のためにラケットを選ぶ人間は、そこで成長が止まってしまうように思います」(道場氏)

 初制覇の期待がかかる全豪オープンは、1月19日に開幕した。錦織は、1968年のオープン化以降のグランドスラム大会で日本男子最高となる、第5シード選手として出場している。

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