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中田、小野、本田が通った道を!
U-20W杯出場は南野拓実に託された。
posted2014/10/08 11:20
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph by
J.LEAGUE.PHOTOS
10月9日、ミャンマーでAFC U-19アジア選手権大会がスタートする。アジア16カ国が参加し、ベスト4以上で2015年ニュージーランドで開催されるU-20W杯選手権への出場権を獲得することができる。
日本のカテゴリー別代表の活躍は、2012年ロンドン五輪でベスト4入りを果たしたのが記憶に新しいところだが、実は彼らの世代はU-20W杯に出場していない。
日本が最後にU-20W杯出場を果たしたのは、2007年カナダ大会だ。
内田篤人、柏木陽介、森重真人、槙野智章らを擁し、グループリーグを突破したがチェコに敗れてベスト16止まり。2009年エジプト大会はアジア予選の準々決勝で韓国に敗れ、1995年カタール大会に出場して以来、7大会連続で出場していたU-20W杯の出場権を失った。それ以来、3大会連続でU-20W杯出場を逃している。
U-20世代の強化育成が本格化したのは、1993年にJリーグが開幕し、W杯出場に向けた強化策の一環としてだった。プロ化した日本サッカーをさらに発展させ、W杯出場を目指すためには若手の強化が必須ということで、1979年の日本大会以来のワールドユース出場(現U-20W杯)を目指しはじめた。
中田、前園、小野、本田が通ったワールドユースの道。
1994年にはアジア予選を勝って16年ぶりに世界大会出場を決め、1995年カタールワールドユースは中田英寿や松田直樹らの活躍でベスト8に進出した。世界を経験したこの世代がアトランタ五輪を戦うチームのベースとなり、前園真聖、城彰二、川口能活らとともに28年ぶりの五輪出場の扉を開く力になっていった。
1999年のナイジェリア大会では小野伸二、遠藤保仁、小笠原満男、稲本潤一、中田浩二らを擁したチームが準優勝に輝いた。のちに「黄金世代」を呼ばれた彼らは日本代表の主軸となり、日本サッカーを支える中心になっていった。
そして、現代表の中心選手である本田圭佑、西川周作らもアジア予選を突破し、2005年のワールドユースを経て北京五輪を経験し、日本代表の主力に定着している。