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怪我人続出とイチローの奇妙な打順。
ヤンキースは、今どうなっているのか?
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![生島淳](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/7/4/-/img_746f83dd4814ce9e272d231112e07dfb3376.jpg)
生島淳Jun Ikushima
photograph byREUTERS/AFLO
posted2013/04/14 08:01
![怪我人続出とイチローの奇妙な打順。ヤンキースは、今どうなっているのか?<Number Web> photograph by REUTERS/AFLO](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/3/b/700/img_3bd3b46a2f37adb53dd2c127bdd2fbc9347696.jpg)
主力が次々と怪我で離脱するなか、複雑な起用法でプレーすることになっているイチロー。
結局、イチローが本来の実力を見せつけるしかない!
そうなるとマリナーズ時代と同じようにトップバッターに据えるというのが自然に思えるが、ここではガードナーと「キャラ」がかぶる。ふたりとも左で俊足、コツコツと当てていくタイプなのだ。ただし、ガードナーの方がイチローよりも出塁率という面では数字が高い。
さらに、ヤンキースの「年齢」が要素として加わってくる。ジーターは今年で39歳、イチローは40歳となる。引退もそう遠い未来ではない。しかし、ジラルディ監督はその後もヤンキースの指揮を執っていくはずだ。数年後のラインナップを考えたとき、ガードナーにトップバッターとして定着して欲しいというのが本音ではないか。
野球とは、シーズンのペナントを狙うと同時に、数年後のチーム作りも進めなければならない。
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特に4月は「お試し期間」としての意味合いも強いから、ガードナーがどれだけ結果を残せるのか、ジラルディ監督も楽しみにしているのではないか。ここで彼がトップバッターとして成功すれば、ジーター、グランダーソンが戻ってきたときの選択肢も広がる。
マリナーズから抜け出し、新たな可能性を広げたかに見えたイチローだが、彼を取り巻く環境は思ったほど恵まれてはいない。
とにかく、実力を示すしかない。
ヒット、ヒット、ヒット!
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