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驚異の飛び出しと失望の大型補強。
~MLB序盤戦の明と暗~ 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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photograph byGetty Images

posted2013/04/21 08:01

驚異の飛び出しと失望の大型補強。~MLB序盤戦の明と暗~<Number Web> photograph by Getty Images

好調ブレーヴス浮沈のカギを握る、次世代スターのヘイワード(右端)。

 2013年の大リーグも、開幕して2週間が経った。まだ10分の1に達していないが、開幕前の予想は早くも少しずつ裏切られはじめている。

 私も、何度か首をかしげた。実は2週間前に予想を書くつもりだったのだが、開幕早々、ダルビッシュが「あわやパーフェクト」という好投を見せてくれたものだから、順位予想をあとまわしにしてしまったのだ。

 そんなわけで、今回は開幕前の予想と、開幕後2週間を経過した時点での修正予想を併記してみたい。矢印の前が開幕前の予想で、矢印のうしろが4月16日現在の予想だ。

AL東地区=レイズ→レイズ
AL中地区=タイガース→タイガース
AL西地区=エンジェルス→レンジャーズ
ALワイルドカード=レンジャーズとブルージェイズ→アスレティックスとロイヤルズ
AL覇者=レイズ→タイガース

NL東地区=ナショナルズ→ブレーヴス
NL中地区=レッズ→レッズ
NL 西地区=ジャイアンツ→ジャイアンツ
NLワイルドカード=ドジャースとブレーヴス→ナショナルズとドジャース
NL覇者=ナショナルズ→ナショナルズ

ワールドシリーズ王者=ナショナルズ→ナショナルズ

“投降打低”が続くも、ブレーヴスの連勝はサプライズ。

 大幅な修正はない。

 投高打低の潮流に変化はないし、ほとんどのチームは額面どおりのスタートを切ったと見てよいだろう。それでも、軽い驚きを覚えさせるチームはいくつかある。開幕13戦で12勝1敗のブレーヴスを筆頭に、アスレティックス、レッドソックス、カーディナルス、ロイヤルズといったところが穴馬の気配を漂わせ、不調が危惧されたヤンキースやメッツも、予想以上の善戦を見せているのだ。

 それにしても、ブレーヴスのロケットスタートは驚きだった。

 歴史を振り返ってみると、20世紀に入ってから開幕14連勝を果たしたチームはない。13連勝を達成したのは1982年のブレーヴスと'87年のブルワーズだけだが、開幕13戦を12勝1敗のハイペースで乗り切ったのは全部で11球団だ。

【次ページ】 充実の投手陣がロケットスタートの勢いを継続させる。

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