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ブンデスでトップクラスの数値が!?
後半戦、岡崎慎司が爆発する理由。 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2013/01/01 08:01

ブンデスでトップクラスの数値が!?後半戦、岡崎慎司が爆発する理由。<Number Web> photograph by RUETERS/AFLO

今年最後の試合となったドイツカップ3回戦、対1FCケルンとの一戦に岡崎は右足の故障をおして出場し、76分までプレー。守備にも貢献し、シュートを打つなど見せ場を作ったが残念ながらノーゴール。チームは2-1で勝利した。

岡崎がトップクラスの選手であることを数字が立証する。

 12月1日、リーグ第15節のグロイター・フュルト戦。岡崎は今季リーグ戦初となるゴールを決め、チームを1-0の勝利へと導いた。この節のブンデスリーガの全選手のランキングの中で岡崎は4位に入ったのだが、その内訳を見てみると興味深い結果が浮かび上がる。

・走行距離:12.09キロ/10傑に入った選手の中ではトップタイ
  付与点数→10点

・スプリント数:26回/トップタイ
  付与点数→9点

・最高走行速度:30.8キロメートル時/トップタイ
  付与点数→8点

・ゴールorアシストで得点に直接絡んだ回数:1ゴール/3位タイ
  付与点数→10点

・一対一の局面での勝率:52.8%/トップタイ
  付与点数→10点

・パス成功率:90.9%/トップタイ
  付与点数→15点

・チームの勝敗:勝利/トップタイ
  付与点数→10点

 総合得点72点は4位。ランキングのトップ3は、1位のアルナウトビッチが77点、2位のデブライネが76点、3位のフィンクが75点だった。

 このランキングでは1つだけ採点方法が極端な項目がある。それが「ゴールorアシストで得点に直接絡んだ回数」だ。1つのゴール、もしくはアシストごとに10点が付与される。この点数は他の項目と比べるとあまりに大きい。ランキングの上位3名を見てみると、いずれも2ゴール以上に絡んでおり、この項目だけで20点以上が付与されているのだ。それに対して、決勝ゴールを決めた岡崎がこの項目で手にしたのは、10点だった。

 つまり、絡んだゴールの数をのぞけば、岡崎はブンデスリーガの数多いる選手の中でも、正真正銘のトップクラスのパフォーマンスを見せているのだ。

【次ページ】 「結果が出せれば自分のプレーがきちんと評価される」

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