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<Qちゃんが山の神に個人指導> 高橋尚子×柏原竜二 「マラソンを走るヒント、教えます」 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byKosuke Mae

posted2012/03/15 06:00

<Qちゃんが山の神に個人指導> 高橋尚子×柏原竜二 「マラソンを走るヒント、教えます」<Number Web> photograph by Kosuke Mae

柏原が全日本大学駅伝でつかんだ長距離への手応え。

――入社当初からマラソン向けの練習をしていたんですか。

高橋   いえいえ。私は元々800mや1500mの選手だから、最初は先輩の練習を見て、とんでもないことをやってるなという気がしていました。でも、有森さんが40km走る時に、「高橋は30kmまで行け!」という感じで練習を繰り返しているうちに、徐々に私でも走れるかなあ、という感覚になってきたんです。

柏原   僕もハーフマラソンって意外にいいタイムで走れるかもって思っているんです。

高橋   何かきっかけがあったの?

柏原   はい。11月の全日本大学駅伝を走った時に、8区の19.7kmを57分48秒で走れたんです。このペースでハーフマラソンを走ったら、61分ちょっとで走れるという感触がありました。ということは、トップレベルで勝負するための1km3分ペースで、30kmまでだったらなんとか行けるかもしれない、と。

高橋   それじゃ、自分の中でマラソンでいい記録を出していくことは将来的な夢ではなくて、可能性として見えているの?

柏原   なんとなく、ですけどね。30kmまで3分のペースを維持して、残りの12kmをどう頑張るかが勝負かな、と思って。

高橋   でも、レースの中で自信をつかんだのはひとつ大きなきっかけだね。

柏原   全日本ではアンカーを任されたのに、駒澤さんに負けたのは本当に悔しかったんです。でも、自分としては登りだけじゃなくて、平地でもいけるという自信につながりました。

高橋   自分には長いと思ってた距離が、意外に走れる感覚って、練習や試合を経験することで得られるんだよね。だから私が思うに柏原君は意外にケロッとマラソンの方に行く予感がする。柏原君は、自分で変な殻は作らないでしょう?

柏原   作らないタイプだと思います。

高橋   自分で殻を作ってしまう人は、マラソンに対して心理的な壁を作ってしまいがちなんだけど、殻がない人はどんどん伸びていくし、吸収も早いから。

【次ページ】 「まずはハーフで日本新に近づけていく」(柏原)

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