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「見てる人はもどかしいかもですが…」3カ月ぶり2ゴール目、ブライトン三笘薫27歳が現地記者に明かした本音…新監督「ミトマをゴールで評価してない」の意味
posted2024/11/25 17:42
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
AFLO
三笘薫が、今季2点目を鮮やかに決めた。
得点場面は後半4分。ジョアン・ペドロから絶妙なスルーパスが出ると、三笘はDFラインの背後に走り、右足でゴール右に流し込んだ。得点後、ジョルジニオ・ルターが抱きつき、三笘は満面の笑顔を見せる。さらにアシスト役のペドロも自分のゴールのように喜びながら輪に加わり、三笘のゴールを祝った。
冷静なフィニッシュを見せた三笘と、守備網を切り裂くきれいなスルーパスを通したペドロ。元イングランド代表FWのアラン・シアラーが「ミトマのBrilliant run(素晴らしいラン)と、巧妙なフィニッシュだった」と絶賛した得点場面について、サムライ戦士はこう振り返る。
「本当にペドロのパスが8割ぐらいのゴールだと思いますけど、練習からああいう形ができている。再現性のあるゴールだったと思います。彼はしっかりと僕の動きを見てくれます。パスが本当に良かったと思いますね。GKを見ながら、余裕を持って蹴るだけのパスをくれた。彼のおかげの得点かなと」
「オフサイドかなと思った」
8月17日に行われたプレミアリーグ開幕戦のエバートン戦以来、実に3カ月ぶりのゴールとなった。記者団から「シュート場面で少し緊張はありましたか?」と問われると、三笘は冷静に答えた。
「オフサイドかなと思いながら打ってましたけど、逆に余裕はありました。ああいうシーンは回数を重ねているし、流し込めばいいだけのゴールだった。でも、これまでああいう場面で決め切れなかった。今日1個取れたのはよかったですけど、今まで取れてなかった分、これから取っていかないといけない」
試合は、ブライトンの好調さがうかがえる内容だった。前半4分に先制。後方からのビルドアップを起点にテンポ良くパスをつなぎ、ペドロが押し込んだ。幸先よくスタートした後はボーンマスの攻撃が目立つようになり、前半の三笘は自陣深くまで下がって守備に走った。