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歳末のアメ横、浅草、舎人ライナー!?
東京東半分、行き当たりばったり紀行。 

text by

疋田智

疋田智Satoshi Hikita

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photograph bySatoshi Hikita

posted2011/12/28 06:00

歳末のアメ横、浅草、舎人ライナー!?東京東半分、行き当たりばったり紀行。<Number Web> photograph by Satoshi Hikita

舎人ライナーはゆりかもめ同様、新交通システムなので、運転席が無人。ということで、一番前の席に愛車と共に座ってみた!

プロの世界の靴製造地帯を通ると感謝の念が。

金色に輝くウンコ……もとい、金色の雲とハイテク感たっぷりのビル群。その後ろにひかえるは、東京の新名所、来年5月22日にグランドオープン予定のスカイツリー

 浅草・吾妻橋周辺から見ると、スカイツリーは、例のアサヒビール本社「ジョッキビル」と「ウンコビル」そして墨田区役所とともに寄り添うような形で建っている。

 ここが浅草随一のスカイツリー撮影スポットで、目の前で色々な人がシャッターを切っている。

 もちろん同じところに一緒に建ってるように見えるのは遠近法のなせるワザというだけで、スカイツリーだけはもっと遠くにあって、彼だけ若干、霞がかっている。そのスカイツリーを右手に見つつ、ちょっと北にペダルを踏んでいくと、やがて住所が東浅草に変わる。

 で、このあたりが靴工場街。数々の靴工場、靴問屋、そして、靴製造の専門学校なんかがあって、まるで神戸の長田区のようだ。

 靴みたいに必ず誰もがお世話になる製品というのはいいね。こういう普段はまったく知らない町であっても、靴が媒介になって、なんだか懐かしいような、身近な気持ちになれる。

パッと見では何の仕事か分からない求人案内の張り紙。職人の技は、この下町ではまだまだ健在だ

 ふとみると「東都製靴工業協同組合」のこぢんまりしたビルがあって、その横に求人情報の紙が貼ってある。

 なになに、職種は、大まかに言って、裁断、底付、製甲、仕上の4つ。これにプラスして、企画、型紙師の2つがあるらしい。この「型紙師」というのがなにか渋い。部外者にとっては、何となく分かるようで、でも具体的には分からない。気むずかしい型紙師なんてのもいそうな気がする。プロの世界には、その道のプロにしか分からないことが多々あるのだ。

「労働者の街」から外国人バックパッカーたち御用達の街へ。

 さて、どんどん北上していくと、やがて日本堤、泪橋経由で、三ノ輪、三河島あたりに出てくる。

 このあたり、かつては、いわゆる「ドヤ街」「労働者の街」だったのだけど、今となっては、どちらかというと単なる「安宿街」となってしまい、外国人バックパッカーや、地方からの就活学生(安宿だから長期滞在に向いている)御用達の地域となった。

 気のせいか、以前の湿った感じが少なくなって、良くも悪くもあっけらかんとした風情の街となった。

 ま、そうだよね、有名な泪橋交差点の横にもフツーのセブンイレブンが、清潔に明るくフツーに建ってる時代なんだから。

 三河島エリアに入ると、台東区から荒川区に変わる。見た目に焼き肉屋が増え、そこが韓国人街であることが誰の目にも分かる。看板やメニューにハングルが普通に書かれ、キムチ屋さんが軒を連ねる。

 同じ韓国人街でも東上野と違うのは、こちらは伝統的に済州島出身の人が多いのだそうだ。

 焼肉とニンニクの香りがぷーんと漂い、食欲をくすぐる。自転車で街をめぐると、こうした街の匂いを直接感じることができる。

 これまた自転車旅の大きな魅力の一つだ。

【次ページ】 みんな一度は吹いてる!? 懐かしいトンボのハーモニカ。

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