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<私とカラダづくり> 工藤公康 「40代からの“戦うカラダ”づくり」
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byTadashi Shirasawa
posted2011/12/29 06:00
トレーニングで完治させたハムストリングの肉離れ。
当時、ハムストリングを肉離れしていて、治療法を相談すると「トレーニングで取りましょう」と。最初は、その意味が分からなかったんだけど、下半身中心のメニューをこなしていくことで完治しちゃった。先生の「40歳まで現役を続ける意思があるなら、一緒にトレーニングしましょう」という言葉も心強かったですね。この頃に、ドイツ発祥の、股関節を中心に鍛える「アウフバウ」というトレーニング法も教わったんです。これでかなり下半身が鍛えられました。
30代からは、そのアウフバウとかランニングといった持久力系のトレーニングがメインになっていきましたね。ウエイトとか瞬発系のメニューを適度に取り入れながら、10年ぐらいかけて故障しづらいカラダをつくり上げていきました。
カラダづくりと言っても、無理をするのはよくないと思います。僕だって、20代からタバコを吸ってるし、お酒だって飲む。「体に毒だ」と思うなら、心肺機能や血流を良くするために走る量を増やせばいい。運動したくない日があれば、ウォーキングかストレッチだけでもいいじゃないですか。結果的に健康なカラダになれば、誰も文句は言わないですよ。
工藤公康のカラダづくり3カ条
◎ 無理をしない。
◎ まずは股関節のストレッチから。
◎ 衰えには、ラン&ウォーキングで対抗。
◆工藤公康 Kimiyasu Kudo◆
身長:176cm 体重:80kg 体脂肪率:18%
1963年5月5日、愛知県生まれ。名古屋電気高から、'82年西武入団。ダイエー、巨人、横浜などで活躍し、4度の最優秀防御率などタイトルを多数獲得。'10年に西武を退団後、復帰を目指していたが、'11年12月現役引退の意向を表明した。
―――― Training Menu ――――
ランニング&坂道ウォーキング(朝1時間)
ウエイトトレーニング(20~30回×9セット)
リバースカール(手首の強化)
ランニング(夕方30~40分)
―――― Key Item ――――
プロゴルファーの長女・遥加のために作ったトレーニングファイル。