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天才的技量と自己正当化の体質。
~メイウェザーの勝利に疑問を呈す~ 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2011/09/26 10:30

天才的技量と自己正当化の体質。~メイウェザーの勝利に疑問を呈す~<Number Web> photograph by Getty Images

第4ラウンド、バッティングがあった直後の3人(右からオルティス、メイウェザー、コルテス)。レフェリーのコルテスは「両者はガードを上げる必要があった。メイウェザーに反則はない」と試合後にコメントを残している

メイウェザーが避け続ける「世紀の対決」の可能性は?

 もともとやや節度に欠けるメイウェザーの体質が、パッキャオとの「世紀の対決」をずるずると引き延ばし、自己正当化の台詞を連発させているのだろうか。

 年齢、名誉、資産、気力……どの要素を取ってみても、両者の対決が実現する可能性はいよいよ薄くなっている。これはつまらない。

 全盛期を過ぎつつある両雄だけに、激突があるとしたらこの半年以内だろう。

 つぎの里程標は、11月12日に予定されているパッキャオ対マヌエル・マルケスの一戦。パッキャオが順当に勝利すれば、「世紀の対決」にもほんの少しだけ、実現の可能性が出てくる。

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