Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER

マラドーナの遺伝子を受け継ぐ者たち。 メッシ/テベス/アグエロ ~母国での評価は?~ 

text by

中谷綾子・アレキサンダー

中谷綾子・アレキサンダーAyako Alexandra Nakaya

PROFILE

photograph byTsutomu Kishimoto

posted2009/09/26 08:00

マラドーナの遺伝子を受け継ぐ者たち。 メッシ/テベス/アグエロ ~母国での評価は?~<Number Web> photograph by Tsutomu Kishimoto

【セルヒオ・アグエロ】 1988年6月2日、ブエノスアイレス生まれ。'06年、A・マドリーにクラブ史上最高額で移籍。昨季は37試合で17ゴール。174cm、74kg

 アルゼンチン国民は、いまだ有望な新星が現れるたびに「マラドーナ2世」たることを望み、ときにその重圧が選手を押しつぶしてきた。
試練は、欧州に渡り経験と実績を積み重ねた3人の“後継者”にとっても例外ではない。出自も歩んだ道も違うが、同時期に並びたつ彼らは、母国でどのように見られているのか。

「アルゼンチンサッカーを野蛮だと言う人は、サッカーを見ないほうが良い。サッカーは、激しく点を奪い合う死闘。華麗な振る舞いや技術、ましてや顔や髪型を競う競技ではない」

 '02年W杯で、シメオネが残した言葉である。

 この言葉に象徴されるように、狂気とプライド、そして歴史的な背景さえピッチにもちこむのが、アルゼンチンサッカーだ。W杯では常に優勝候補と目されながら、'90年の準優勝を最後に、準決勝にも進んでいない。

 マラドーナの引退後、アルゼンチン国内では毎年のように新たな救世主誕生が期待され続けて来た。それは、長年の経済危機をも解決してくれるのでは、という迷信にも近い祈りでもある。これまで新星が登場する度に「マラドーナ2世」と呼ばれ、時として、その重圧が選手の成長を妨げてきた側面もある。元祖マラドーナ2世と呼ばれたディエゴ・ラトーレにはじまり、アリエル・オルテガ、フアン・ロマン・リケルメ、パブロ・アイマール、ハビエル・サビオラ……。そして現在、最も代表的な2世として、リオネル・メッシがアルゼンチンサッカーの頂点に君臨し、カルロス・テベス、セルヒオ・アグエロ(タイトル写真)が続く。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
ウェブ有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 4609文字

ウェブ有料会員(月額300円[税別])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

2010W杯予選特集南米 サッカー大国の宿命。
ディエゴ・マラドーナ
アグエロ
カルロス・テベス

海外サッカーの前後の記事

ページトップ