- #1
- #2
プロ野球PRESSBACK NUMBER
巨人ファンが興奮「慎之助、まだイケるじゃねえか」密着記者が驚いた、阿部慎之助監督“試合前ルーティン”「なぜグローブ姿で“ボール拾い”をする?」
posted2025/04/25 11:06

2年目を迎えたジャイアンツ阿部慎之助監督(46歳)。昨年は新人監督ながらリーグ優勝を果たした
text by

谷川良介Ryosuke Tanikawa
photograph by
Hideki Sugiyama
2年目を迎えたジャイアンツ阿部慎之助監督(46歳)。昨年新人監督でいきなりリーグ優勝……そのウラにあった阿部監督の“ある変化”とは? 「選手もスタッフも“全員と”話したい」NumberWebの記者が密着取材して分かった素顔。【全2回の後編/前編も公開中】
◆◆◆
「あのボールを拾っているのが監督ですよ」
プレイボールの4時間前、東京ドームには大音量のBGMが流れていた。バックネット裏にはヘッドフォンをつけたDJが陣取る。3年前からスタジアムDJを採用した巨人は今季から3人体制を敷き、練習時もこうやって音楽で選手の気分を高めているそうだ。
呆気に取られる筆者に、つい先ほど名刺交換したばかりの番記者が耳元で教えてくれる。
ADVERTISEMENT
「そろそろ、監督きますよ」
過去、取材で東京ドームを訪ねたことはあったが、阿部ジャイアンツの練習を取材する機会はこの日が初めてだった。
記者の視線を慌てて追う。すぐに“背番号83”を探し出すことができなかった。
阿部監督が予想に反してジャージ姿だったからではない。手にグローブをはめていたからだ。
「あのライトでボール拾っているのが監督ですよ。(投手陣がウォームアップする)外野から内野、バッティング練習とグルッと巡回するような感じですね、いつも」
「慎之助、まだいけるじゃねえか」
ノックで転がったボールを拾い上げ、外野エリアではフェンスにぶつかりながらジャンプキャッチ。監督はベンチ付近でどっしり構えているものだと思ったから少し意表を突かれた。初日には自ら打撃ケージに入ってバッティングを披露。練習見学プランで先行入場していたファンが「慎之助、まだいけるじゃねえか」とつぶやいたのも頷けるほどの迫力だった。