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「ランが恋しいよ」高橋藍が消えた“モンツァはいま”…今季リーグ11位に低迷、広報も思わず本音「I miss Ran」「ランに憧れた19歳韓国人は…」
posted2025/04/24 11:06

古巣のチームメイトからいまもラブコールが届く高橋藍(23歳)。サントリーサンバーズ大阪をSVリーグ初代王者に導けるか
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
YUTAKA/AFLO SPORT
「ランは今頃、日本でスーパースターなんだろうね」
昨シーズン、イタリアのモンツァで高橋藍(サントリーサンバーズ大阪)とともにセリエA・ファイナル進出を果たした、ブラジル代表セッターのフェルナンド・クレリング(愛称カチョパ)は、遠い目をして言った。
「ランのチームはうまく行っているようだね。彼はイタリアで3年いいシーズンを過ごして、スーパースターとして日本に戻った。より大きな責任を背負っていると思うけど、彼はグレイトプレーヤーで、ナイスガイだから、何事もうまくいくと思うよ」
SVリーグ初代王者の座を懸けた戦いへ
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カチョパの言うとおり、昨季まで3年間イタリアでプレーし、今季日本のSVリーグに参戦した高橋は、コート内外で活躍し続けている。
開幕当初は、昨シーズン痛めた左足の影響や、新天地でのコンビがまだ万全でなかったこともあり本来のパフォーマンスを発揮できていなかったが、11月に一時コートを離れコンディションを整えて復帰してからは、本領を発揮した。
持ち前の高い跳躍から幅広いコースに打ち分け、日本人選手の堅い守備も弾きとばすパワーあふれるスパイクで高い決定率を残している。抜群の精度を誇るサーブレシーブ、粘り強い守備、そしてサーブでも、チームに欠かせない存在となっている。
サントリーは開幕につまずいたものの、高橋の状態が上がるとともにチーム力も高まり、レギュラーシーズン最後は16連勝で締めくくった。首位・大阪ブルテオンには僅差で届かなかったが、2位でチャンピオンシップ(プレーオフ)・セミファイナル進出を決めた。
一方、今季のモンツァは苦しんだ。昨季準優勝したチームが、今季は6勝16敗で12チーム中11位に沈んだ。