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大谷翔平にベッツが“意外な発言”…米メディア指摘「ライバル関係」のドジャース選手たち「批判が間違いだと証明する」ベッツのショート転向はなぜ?
posted2025/04/22 11:00

スター軍団、ドジャースをけん引する大谷翔平とムーキー・ベッツ
text by

水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph by
Getty Images
ムーキー・ベッツの雰囲気が、昨季とずいぶん変わった。
それは今年2月のスプリングトレーニングの初日から、明らかだった。
大谷との比較…ベッツの本音
その日、報道陣に囲まれ今季にかける意気込みなどを聞かれていたとき、1人の米国人記者からこんな質問が出た。
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「昨季はショウヘイ・オオタニがMVPに輝くシーズンを目の前で見たわけだけれど、今季は彼が投打の二刀流として復帰する。それをまた目の当たりにすることにワクワク感はあるか」
それを問われたベッツは、硬い表情できっぱりと言ったのだ。
「ノーだね。僕はそんなことは考えていない。ショウヘイは彼のやるべきことをやるだろうけれど、僕にも自分のやるべきことがあって、それは非常に難しいものだ。だから他人がやることに注意を向けるような余裕などないよ。ただ自分のやるべきことに取り組むだけ」
昨季、ことあるごとに大谷翔平のすごさを語っていたベッツだけに、その言葉は意外だった。開幕間もない4月には、自分と大谷のうちアスリートとして優れているのはどっちかと問われ、こう断言した。
「僕だ。比べるまでもない」
これは米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の名物記者ケン・ローゼンタール氏がドジャースの選手らに意見を聞いてまとめた記事の中でベッツが答えたものだ。そしてさらにこう続けている。
「もし、どちらが速く走れるかとか、どちらが高く跳べるかとか、そういう話ならショウヘイの方が勝つだろう。でもトータルの能力で考えたら、接戦にもならないくらい自分が圧倒的だよ。それは僕の天賦の才能だと思っている。自分の肉体がどう動くのかを熟知していれば、どんなポジションでも、どんなスポーツでも成功すると思う」
確かにベッツはボウリングでもゴルフでも優れた才能を発揮し、2017年のボウリングのワールドシリーズではパーフェクトを達成するなど、野球以外のスポーツでも実績を残している。最近は米国で大流行中のピックルボールに熱中していることが話題になっていた。
米メディア「ライバル関係」発言の変化
昨年のベッツは、大谷のことをよく語っていた。