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大谷翔平にベッツが“意外な発言”…米メディア指摘「ライバル関係」のドジャース選手たち「批判が間違いだと証明する」ベッツのショート転向はなぜ?
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水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2025/04/22 11:00

スター軍団、ドジャースをけん引する大谷翔平とムーキー・ベッツ
昨季のワールドシリーズが終了してからわずか2週間後の11月半ば、ベッツは遊撃守備の特訓を開始したという。ロサンゼルス近郊でチームのビデオコーディネーターを務めるペドロ・モンテロに練習パートナーになってもらって毎日のようにノックを受け、新任のクリス・ウッドワード内野守備コーチの指導も受け、ロッキーズ時代にゴールドグラブ賞を2度受賞し現在はテキサス大野球部のコーチを務めるトロイ・トゥロウィツキー氏に教えを請うためテキサスまでわざわざ会いに行ったこともあった。さらに自宅では、妻のブリアナさんを相手に、ひたすらゴロ捕球の練習を続け、練習をしていない時間はYouTubeで名遊撃手のプレーを見続けたと、ロサンゼルスの地元紙オレンジカウンティ・レジスターのビル・プランケット記者らメディアの取材で明かしている。
「批判が間違いだと証明する」
米球界では、右翼手としてゴールドグラブ賞を6度も受賞しているのになぜわざわざ遊撃に転向するのかという疑問の声も多く出た。ナ・リーグ西地区のライバルであるパドレス三塁手で遊撃経験もあるマニー・マチャドは2月にUSAトゥデー紙のインタビューで「なぜムーキー自身もそれを望むのかがわからない。彼がやろうとしていることはクレイジー。ゴールドグラブ賞に輝いた素晴らしい外野手なのに、なぜわざわざあんなキツイポジションに変わるのか。遊撃は体への負担が半端ないよ」と話していた。ファンの間でも、ベッツのポジション転向に疑問の声が上がっていた。
しかしベッツは、そんな批判に反発している。
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「一番興奮するのは、みんなの言うことは間違いだと証明できたときだと思う。批判的なことを言うすべての人たちに、結果を見てもらいたい。挑戦することは楽しいし、喜んで挑戦する。寝る暇もなくなるかもしれないけれどね」
しかしなぜ、それほどまでに遊撃転向にこだわるのか。その答えはシンプルだった。