酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「オープン戦打率.051 OPS.170」絶不調が一転「打率.469 OPS1.188」FA2年目の覚醒か…オリックス西川龍馬30歳、20打数10安打で絶好調
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広尾晃Kou Hiroo
photograph byJIJI PRESS
posted2025/04/08 06:00

プロ野球界屈指の巧打者で知られる西川龍馬。FA移籍したオリックス2年目での覚醒なるか
西川は20打数10安打、6二塁打の凄まじさ
【打撃成績】※打撃の総合指標であるRC(Runs Created)順
〈セ・リーグ〉
岡本和真(巨)22打9安2本6点1盗 率.409 RC7.23
牧秀悟(De)28打8安2本7点0盗 率.286 RC5.27
末包昇大(広)16打6安2本6点0盗 率.375 RC5.07
佐藤輝明(神)26打7安3本6点0盗 率.269 RC5.05
ファビアン(広)18打7安1本4点0盗 率.389 RC4.92
巨人の岡本は2本塁打に加えて2二塁打、三塁打も1本。阪神の佐藤輝明がこの週最多の3本塁打。ただし三振も最多の10。打点はDeNAの牧が7でトップ。盗塁はDeNA新加入の三森大貴と、阪神の中野拓夢の3が最多だった。
〈パ・リーグ〉
西川龍馬(オ)20打10安0本2点0盗 率.500 RC6.82
頓宮裕真(オ)20打8安2本4点0盗 率.400 RC5.26
今宮健太(SB)17打8安1本3点0盗 率.471 RC4.81
周東佑京(SB)22打7安0本3点2盗 率.318 RC3.89
柳田悠岐(SB)18打6安1本3点0盗 率.333 RC3.89
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冒頭で取り上げたオリックスの西川が打率5割。最多の6二塁打。本塁打もオリックスの頓宮の2本が最多だった。打点はソフトバンク山川穂高が5、盗塁はソフトバンク周東佑京、楽天の武藤敦貴、ルーキー宗山塁が2で最多。
【投手成績】※リーグ平均防御率に準拠したPR(Pitching Run)順
□セ・リーグ
小川泰弘(ヤ)1登1勝9回 責0率0.00 PR3.23
山﨑伊織(巨)1登1勝8回 責0率0.00 PR2.87
森下暢仁(広)1登1勝8回 責0率0.00 PR2.87
髙橋宏斗(中)1登8回 責0率0.00 PR2.87
ケイ(De)1登7回 責0率0.00 PR2.51
4月3日の広島戦で、ヤクルトの小川が無四球で完封勝利。セ・リーグ初。わずか92球、自身2回目の「マダックス」でもあった。救援では巨人のライデル・マルティネスが2セーブ、DeNA伊勢大夢、中日の清水達也、阪神の石井大智が3ホールドの活躍。
□パ・リーグ
古謝樹(楽)1登1勝9回 責0率0.00 PR2.94
小島和哉(ロ)1登1勝8回 責0率0.00 PR2.61
今井達也(西)1登1勝7回 責0率0.00 PR2.29
上沢直之(SB)1登1勝6回 責0率0.00 PR1.96
曽谷龍平(オ)1登1勝6回 責0率0.00 PR1.96
4月6日のロッテ戦で、楽天の古謝がプロ入り初完封勝利。103球。古謝は開幕から2試合14イニング無失点。ソフトバンクの上沢は6日の西武戦で6回自責点0で移籍後初勝利。救援ではオリックスのマチャドが3セーブ、ぺルドモが3ホールドで最多だった。
山田哲人が300本塁打…じつは「ある最多本塁打」記録も
《記録》
ヤクルトの山田哲人が4月5日の中日戦で、松葉貴大から史上46人目の300本塁打を記録。山田は続く6日の中日戦でも本塁打を放ち、池山隆寛(現二軍監督)が持つ「神宮球場最多本塁打」167本を抜く168本を記録。32歳にしてヤクルト球史に残る記録を作るとともに――こちらも池山の球団1位となる304本塁打に、あと「3」と迫っている。
