プロ野球PRESSBACK NUMBER
「ホエールズの横浜移転の面倒を見た」“ハマのドン”94歳が語る驚愕のベイスターズ裏面史「横浜市長が『なんであんなに弱いんだ』って」
text by

赤坂英一Eiichi Akasaka
photograph byNumberWeb
posted2025/04/02 11:20

大洋ホエールズの横浜移転、TBSへの球団譲渡とベイスターズの節目節目に常に関わってきた藤木幸夫氏。かつては横浜スタジアム会長も務めていた
三浦大輔がくれたお宝を…
「三浦さんは今までの監督の中で一番いいんじゃないですか。一番いいと思いますよ。彼は俺に気を遣って、いろんなものを送ってくるんだ。(毎年キャンプをしている)沖縄のお土産とか、たくさんね。
ただ、俺はひとつ、三浦さんに悪いことをしちゃった。俺が寒そうにしてるからって、彼がチーム用のジャンパーをくれたんだよ。MIURAってネームが書いてあるやつ。朝、そのジャンパーを着て、家の郵便受けへ新聞を取りに行ったら、配達のあんちゃんが『藤木さん、いいの着てますねえ』って言うから、『おお、やるよ、持ってけ』って、その場であげちゃったんだ(笑)。
そのことを会社で役員に話したら、『あれは他人にあげられちゃ困ります。将来博物館に置かなきゃなりませんから』って。俺ん家には歴代監督にもらった物がいっぱいあって、『スパイクならあるよ』って言ったら、『ジャンパーがいるんですよ』って(笑)。
ADVERTISEMENT
でもな、いまさらジャンパー返せとは、新聞配達のあんちゃんに言えないしなあ。返してもらうチャンスを窺ってはいるんだけど」
ラミレスとも親交
その三浦監督の前任者、2016~20年の5年間監督を務め、17年に日本シリーズに進出したアレックス・ラミレス氏もまた、監督時代から藤木氏の下へ足繁く通っていたそうだ。監督退任後は日本アイスホッケー連盟会長を務める息子・幸太氏の下で、協会の理事や広報委員長を務めている。